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注:あやしいわーるど暫定の空白氏の投稿をまとめたものです。
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投稿者: 投稿日:2002/05/14(火)19時20分17秒
あやしいわーるど暫定 第六話@
なむる「あんただけは、許せない。…戦わなくちゃいけないと思う」
下衆ナッツ「いいでしょう。」
変身ポーズを取り、あやしいわーるどの管理人としての概念に変化していく二人。
お互いのサーバースペースに飛び込んで行く。
先に動いたのはなむるだった。板を開き、んぐぅのイメージを取り出す。
腕に付けたモニターの機会音が響く。
「リロード」
まばゆいホログラムの光とともに、実体化したんぐぅがなむるの前方に姿を
現した。ナッツもそれを見て、慌てて自分の板を開こうとする。だが、遅かった。
轟、という凄まじい音を立て、んぐぅがナッツに体当たりしたのだ。
「なっ・・・!」
けして小柄とは言えないナッツの体がゆうに三メートルは宙を舞い、そのまま
自然の法則に従ってコンクリートの地面に叩き付けられた。
(油断していただと?)ナッツは自問する。やはり、同じあやしいわーるどと
戦う事に自分は迷っているのか? しかし、やらなければいけないのだ。少なく
とも、相手は自分達を潰す気で来ている。せめて自衛の為に戦わなければ、暫定に
未来はない。
(そうだ、これは正当な戦いなんだ。あやしいの為の)
ナッツは自分に言い聞かせながら、身を起こす。口の中には鉄の味が広がっていた。
Aに続く
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投稿者: 投稿日:2002/05/14(火)19時51分04秒
あやしいわーるど暫定 第六話A
「リロード」
ナッツが起き上がると同時に、また機械音がNGに響いた。
なむるはその音を聞き届け、まるで今から飛び込みでもするかのように、すぅ、と
息を深く吸う。
(今度は何だ?)
考えながら、しかし今度はナッツも素早く板を開く。
「リロード」
ナッツの前に、風を切るようなスピードで阿湯が現れる。微笑を浮かべながら。
「やれよ!やっちまえ!」
ナッツは、悲鳴にも近い声で叫んだ。しかし阿湯はそれをまったく気にする事
なしに、相変わらずの微笑を浮かべながらのたのたとなむるの方に歩いて行く。
(ちくしょう!どいつもこいつも馬鹿にしやがって!)ナッツが苛々しながら
次のリロードの準備をした時だった。なむるの方に歩いて行ったはずの阿湯が、
突然音もなく爆散したのだ。
「…な!?」ナッツは思わず驚きを口にした。そして次の瞬間、大きな影に自分
の視界が覆われるのを感じた。
‡|\。/| ‡
ヽ(゜目 ゚)ノ
(へ )
ノ
眼前に、巨大な蟲が立ちはだかっていたのだ。
Bに続く
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投稿者: 投稿日:2002/05/14(火)19時56分28秒
あやしいわーるど暫定 第六話 B
「あきちゃん。お願いするよ」
なむるがにたりと笑う。あきちゃんと呼ばれたその巨大な蟲は、そのカブトムシの
ような外観の羽根を、ぶぶぶ、とものすごいスピードで震わせた。
(だめだ、やられる…!)ナッツは目を瞑った。所詮自分にはあやしいわーるどの
管理人は無理だったんだ、と思った。チャンコロ管理人と蔑まれ、ペドと笑われ、
それでも今まで頑張ってきた。しかしそれも全部無駄な事だったのだ。気持ちは
ある種晴れ晴れとしていた。もう煽られなくて済むんだ。頭の中ではゴッドファー
ザーのテーマが流れていた。
あきちゃんが手にしたバールを振りかざそうとした、その時だった。
「リロード」
機械音が響き、世界が光に包まれた。あまりの眩しさに、思わずあきちゃんは
手にしたバールを落とす。
\ | / /
\ / /
\ ∧ ∧ /
/(´ー`)<テーレッテレー
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
光が去った後、目を閉じていたおかげで視界を奪われなかったナッツは素早く
後ずさり、よろめくあきちゃんから距離を置いた。なむるも両手で顔をおさえ、
うずくまっている。絶好のチャンスだった。が、ナッツは自分がひどく震えて
いる事に気がついた。阿湯の死に様は目に焼き付いていた。これが戦いなのだ。
「お前には無理だ(⌒∇⌒ゞ)」
いつの間にか横にいたレイパーが、そう不敵に笑った。
Cに続く
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投稿者: 投稿日:2002/05/14(火)20時23分56秒
あやしいわーるど暫定 第六話 C
視力の戻ったなむるはそこにレイパーと猫の姿を確認すると、チッ、と舌打ちを
一つした。
「あきちゃん、戻って!」
まだよろよろとしているあきちゃんは、しかしコクリとうなづくと、力なく羽根を
ぶぶぶと震わせ、モニターの中に帰っていった。
|\。/|
(_(_(T 目 T)_ ぶぶぶ
「レイパーの人と猫の人は、良い意味でも悪い意味でも話が通じないので
あまり関わりたくは無かったのですがね」
なむるは忌々しそうに言った。それは本心だった。元々、自分は下衆ナッツ
さえ倒せればそれで良かったのだ。元々NGは難民の出、ぁ界の掌握にもぁw
にも興味はない。(面倒なことになった…)なむるはまたチッ、と舌打ちした。
Dに続く
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投稿者: 投稿日:2002/05/14(火)20時26分06秒
あやしいわーるど暫定 第六話 D
∧ ∧
/(´ー`)<こんなのでも一応管理人の一人だからね
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
「この落とし前は付けさせてもらうよ(⌒∇⌒ゞ)」
猫とレイパーはブラウザに手をかける。高速のモノグラムで文字列が黒板色から
飛び出し、具現化されていく。
「リロード」「リロード」
同時に機械音が響き、まばゆい光と共にカマッテ君と擬古ソーが姿を現す。
(やるしかないか…)なむるもまた板を開いた。それも、二枚同時に。
「ダブルリロード」
(´∇`)とUGStar、二人の固定がモニターから姿を現す。
「暫定三十六士に対してそちらの固定は僅か十名足らず。これは勝負あったね。
さっさと逃げ帰ってまたクネクネキャンプでも建てればぁ?(⌒∇⌒ゞ)」
「その手には乗りませんよ」
そう平静を装いながら、なむるは歯軋りした。(確かにその通りだ、どうする…。)
ナッツはその様子を茫然と見ていた。
ただ、見ている事しか出来なかった。
Eに続く
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投稿者: 投稿日:2002/05/14(火)20時56分47秒
あやしいわーるど暫定 第六話 E
最初に動いたのは(´∇`)だった。
ふわり、と動いた次の瞬間、その周りには無数のお茶が浮遊していた。
旦~ 旦~
旦~ 旦~ 旦~ 旦~
旦~ (´∇`)ノ 旦~
旦~ 旦~
(´∇`)の周りのお茶達は、ふよふよと、まるでライフルの照準を定めるかのように
小刻みに動いている。
「しまった!(⌒∇⌒ゞ)」
レイパーが叫んだ時には、もう遅かった。
お茶達は一斉に擬古ソーの頭上に移動していく。擬古ソーはそれを不思議そうに見て
いた。と、お茶達は突如自らを反転させ、極熱のお茶を注ぐ!
「あづわぁっ!」
擬古ソーは絶叫した。あまりの温度に、擬古ソーの体はどろどろになり、まるで原型を
留めていなかった。もの凄い量の湯気をもうもうと吐き出しながら流れていく
液体と同化し、しばらく経った時、もう擬古ソーの存在はそこになかった。
「お茶を出すのは元々NGの習慣なんだ!それをパクって間も無い暫定の住人には
警戒出来る代物じゃない!」
溶けていく擬古ソーを見て我に帰ったのか、ナッツは叫んだ。
だが、それに呼応するように、なむるの怒号が響いた。
「お茶だけじゃないだろう!!お前は、お前はNGの・・・・!!
その時、カマッテ君が動いた。
Fに続く
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投稿者: 投稿日:2002/05/14(火)21時16分16秒
あやしいわーるど暫定 第六話 F
「パクリパクラレはネットの華ーヽ(´ー`)ノ」
そう言いながら、カマッテ君はふところから何かを取り出す。
取り出された物体はカマッテ君の手を離れ、さきほどの(´∇`)のお茶と
同じようにふよふよと浮いていた。
「?」
「?」
UGStarと(´∇`)は顔を見合わせる。余裕だった。お茶だとしても、オリジナル
がNGの側にある以上、回避も防御も簡単な事だからだ。
ふよふよと浮くその物体は、ある程度まで二人の側に近付いた後、ぴたりと
動きを止めた。
なむるは、その様子を見てハッ、と目を見開いた。
「……!?避けろッ!」
全力で大地を蹴り、飛びのく。だが、二人は、まるで何の事を言っているのか
わからない、というようにその場に立ち尽くしていた。
「カカッタヽ(´ー`)ノ」
宣
「玉露?!」
UGStarが叫ぶ、それと蓋が開くのは同時だった。
\ /
旦
「うわあああああああ!!!」
悲鳴を上げながら、NGの二人が吸い込まれていく。
「ばかじもがッ!」なむるが叫んだ。
「全ての芸術は模倣から始まるからね。模倣よりも格の劣るオリジナルなら、
そんなものに何の価値があるよ?(⌒∇⌒ゞ)」
レイパーは勝ち誇ったように笑った。
Gに続く
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投稿者: 投稿日:2002/05/14(火)22時09分18秒
あやしいわーるど暫定 第六話 G
「…はは、はははははは」
黒板色の空間に、なむるの乾いた笑い声が響いた。
「暫定諸君。君達の勝ちだ。好きにするといい。だが…」
そう言いながら、なむるはゆっくりと広報室に旧ソ国歌のMIDIをセットした。
∧ ∧
〜′ ̄(´ー`)<!?まずいかもわからんね
UU ̄ U U
サーバースペースに、ゆったりとした悲しいメロディーが満ちていった。
どこか懐かしいような、それでいて、もう、とっくに終わってしまった
歴史とか、そういう郷愁を想起させるような、悲しいメロディーだった。
「ナッツ!お前だけは連れていく!!」
そう言ってなむるは、渾身の力を振り絞って板を開いた。
モニターから、んぐぅをかたどった虹色の点描が溢れ出す。
『ラストリロード』
「!?」ナッツの周りの空間が、だんだんと薄暗くなっていく。
まるで、闇に呑まれるように。手足を必死でばたばたさせるが、
黒は全身にしつこくまとわりつき、まるで離れる気配がない。
「おしまいの日が来た。」
なむるは低く、小さく呟いた。
Hへ続く
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