第九十二回 お題:「酒」
97 名前:げろまみれる星に願いを 投稿日:2005/03/30(水) 13:11:42 ID:BAdhJHKg
酒は飲まん。飲めないから。でも、あのこが「来てくださいよー」なんて言うし(2回も)、
もしかしたら? なんてさ、ひょっとして?! なんてね、
思ってついてったらやっぱこんなざまinSummerまざまざ知れる間柄の違い
昼間の好意は勘違いさせる行為 更衣室で脱いだ礼儀正しい親切心 ブラひもといっしょに見える夜の本心
さらす肢体上目づかいくねる媚態おれじゃないイタイ期待隣のあいつに熱心にうつあいづち
聞こえなくなった会話 余地もないホットラインで通話中 おれが映らない夢中な眼中 もうしょっちゅう
I hate you おれは甲虫 外骨格 外側ばかりで中身はふにゃふにゃ骨のねえやつ オエオエエアウ
声はりあげる夏アルコール成分とどこおる性分ひどくおこるプンプン酒くさいねおれ帰るわ
ヨッパライ追っ払いおっぱいおっぱい恋しい帰り道ひとり歩く今夜も損だよこんなの
デハイドロジネイス で、吐いたら自滅す 冷めていく体温 錯覚した悔恨 一掃したい いっそそうしたい
大統領になって押す核のボタンかくのかんたんじいこうい ひとり そのときふたりはGクリからみあう魂胆
オヤジの妄想きたないね吐きそう もう、そうしよう ゲロッパゲロゲロ アウ
こんちくしょうと肩にかけた背広を歩道にたたきつけ ゲ
携帯いれたままだったポケット あいやいやー
ぽけっと見上げた白鳥座
明日の朝は何て言おうか あのあといつまで飲んでたの?
しらじらしいし意気地もない
なに、おふたりさん、やった? やっちゃった?
うげぇぇ、かんべんしてくれベートーベン げろすぎ
もういいよ もういい 全国の少年少女の諸君 おやじにこそ翼を 白鳥座に昇る羽を
薄い胸板とたるんだ下腹に似合うくたびれた小さな羽根を ぺちぺち羽ばたいて往く星座
エックス線星で撮ったレントゲン写真はきみらに送ろう
あるかなしかの鎖骨に苦い髄液 たぶんこのあたり
と 心臓をナイフで刺してみる 乾いた砂がさららと流れる
ともだちひゃくにんできるかな
そういうことか。明日は会社を休みます。あとはよろしく。
チャンプ作品に対する批評
おしっこ ◆Ti0PcEbhdw
1点
軽快で言葉が冴えています。
MUJINA ◆iXws.WGCLY
1点
詩を2つに分類するなら、@口唱詩、A黙読詩に分けられるだろう。和歌・連歌・
俳諧、明治・大正の近体詩までが韻律を旨とする@の流れとすれば、戦後詩から現代詩
は韻律が後退して、Aの局面へと移行していると言えるんじゃないか(@とAの中間系
が古来からあるのも、もちろん否定し得ない)。私は谷川俊太郎や那珂太郎の言葉遊びの
詩を面白くも何ともない、と思っていたが、それは、@の詩と同列に扱ったことからくる誤解。
声に出して朗読するときの畳語のような滑舌の快感は否定すべくもない。
前置きが長くなったが、この詩の前半は、まさに韻律をめぐる言葉遊びが展開されていて、
@の口唱詩の要素が強い。それも、音のコードがめまぐるしく変化するから飽きない。
後半はイメージをめぐる言葉遊びで、Aの性格が強くなる。その上、ああ勘違いの恋愛失敗談
がモチーフとして全体を貫いているという高度な構成になっている。下品なげろを
主題としているのは、ブルース的な音の効果を狙ったもの、というのは邪推だろうか。
5行目「オエオエアウ」、10行目「ゲロッパゲロッパアウ」あたりにそれが感じられる
んだけれども。「あいやー」は民謡の掛け声だね。
もっと歌や掛け声が聞こえてくるようにすれば、心地よさは増すと思うんだけれども、
どうだろう。
P ◆WN8IybcvEA
3点
げろまみれな(?)言葉の洪水 に見事に酔わされました。素敵。
葉土 ◆Rain/1Ex.w
3点
疾走感あふれる表現。
(雑談スレより)
いや、最後の”あとはよろしく”に笑いました。。実感こもってますね。
スピード感とユーモアのある駄洒落と連想の連なりが気持ちいいです。
ありがとうございました。。