第百七回 お題:「世界でいちばんのおれやあたしへ」チャンプ作品 (名無し)327 :きみに幸:2005/10/16(日) 02:24:23 ID:RJhNrqI0 背の高いタンポポが咲いてるのはあの公園 海のそばのキャンプ場に フナムシがたくさんいたよ 七夕が近づいてきたから笹を買ってきた カササギってどんな鳥? じゃあウミネコってどんな猫? 馬鹿野郎 どっちも猫じゃねえ そんな季節に保育園の放された子供を思い出し 馬鹿な子供が増えないように祈りきり 花びんの置き場所に困って花壇にそのまま花を ぶちまけよう 花なんてただの植物だけど 食べられる気がするから不思議発見 君の席を発見 おれの言葉を貸そうか 高いけど おれは何もしないけどなんか貸そうか そのときは遠慮 帽子が似合わなくてもいいよ 頭蒸れるから おれの言葉を少し借りるなら きみに幸あれと すぐに肺をやられるから
チャンプ作品に対する批評 虫 ◆Yh5.nC8OlA 3点 ガチャガチャした日常が愛しくなる。第二連が好きです。 「何もしないけどなんか貸そうか」に空気を感じました。 ◆L4LyBSss3w 2点 君では無く、きみ。思い出を繰りながら、なお軽口をたたく絆の深さ。 只のひとことも哀しさを滲ませない語り口が、尚更ゆっくりと胸に沈んでゆきます。 前半に煙草を吸う描写が有れば、更に最後のひとことが刺さるかも知れない。 Canopus ◆DYj1h.j3e. 1点 君にエールを送る、世界でいちばんの俺、かな。場面の切り取り方が 実に上手いなあ。ウォーターフロント(だかそれに似たところ)をぶらぶらと 歩く二人が目に見える。2連め以降は、なんか投げやりですが。 葉土 ◆Rain/1Ex.w 1点 雰囲気がいい。ふうわり酔ってみたいと思わされました。
準チャンプ作品(3作品同時受賞) (名無し)321 :誕生 :2005/10/15(土) 20:35:11 ID:HznkHXhI どこか深いところからグーンと来て、俺は貫かれた この矢は何か? 中心から外へ 俺は十字架に磔られた? 幾億の競合の果てに出会った 螺旋を昇り、拡がる力 昼飯はそう、乳白色のラム肉を食おう 旋律はモーツァルトで 金銀の燭台、白く輝く食器 グラスの群れはまどろみつつ手招く 優しい女の声がする どこか深いところからグーンと来て、俺は貫かれた 俺は光の中に立ちすくむ 行く先は放射状に解き放たれた ああ、幸せについて語ろうじゃないか 光よ、水よ、木々の梢よ
(名無し)
330 :俺へ、混沌を止揚できるか、君は :2005/10/17(月) 02:44:32 ID:AQGxQ/Zh ピラミッドから落下しながら、輝け、叫べ 太陽のブツブツと月のあばたが憎いって マグマの裂け目で生き残ったら、桃色進化だ スタヴローギンの黄色いチョッキに糞尿かけて ナメリカへゆくんだ、ハメリカへ 怒涛のカレドニア山脈、掘り出す御先祖 爆弾抱えたテロリストは神に犯され、神に射精する ああ、光る、光る、ネオンの爆裂! 大金持ちのルパン来世、金色のまぐわい 季節はめぐり、通風が輝く ビルの幾何学、交差点で一閃しろ! 俺の記憶が確かなら いっさいがっさいが交わり合うって、カアさん言った さて、青空に眩暈がしたら、秋を食むんだ ・・・また見つけたぞ、何を? 永遠を それは東大寺棍棒に仕込んだパープル真珠だ!
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY331 :横切って、少年は男となる :2005/10/17(月) 08:51:45 ID:K3X6otnO 身体の底で子宮がぱくりと口を開けたとき、 動脈には不穏が、静脈には歓喜が、 血の色に混じり始め、 そうして意識は子宮に連結されると それは女に作り変えられる さよなら この鮮烈なるうろこに覆われた獣がふたたび眠りについたとき、 また逢いましょう、わたし おれは涙する。おれが涙を流すのに女は値する おれは男となり、女と対峙しよう 女にはそうするだけの価値がある おれの内部にあるものは衝動 おれの体内は力を宿しえない、それは衝動、衝動のみを抱え 自らの腕を使って外部から我が身を引き裂ききる力だけがおれを男にする 男となったおれは女と重なる場所にはもはや立てなくなる おれは少年ではなく、女は母ではない。おなじだけの質量を持つ他人、 自分の足幅で女のとなりに立つ