らぐな日記!?

第三話 


雨のゲッフェン女が一人。所詮魔の道、修羅の道!





俺の名を言ってみろ!真実姫です。


 この国の役人共は遠路はるばるやってきた旅人に対する礼節、と言う物がなってませんわ!

 こうなったら、自分自身の手で運命を切り開くほかありませんわね。

 所詮この世は一人ぼっちですわ。

さて、どうやったら魔法使いとやらになれるのかしら・・?

   ぐうぅぅぅぅ・・・・


 あうう・・・。と、とりあえず何か食べる物を探さないと・・・。



噴水を囲む様に露店なども出ていますのね。 片田舎かと思っていましたが、なかなかどうして賑わっている様子。
さて、何処かに食事処は無いものでしょうか・・・。
おや、あんな所に酒場がありますわ。
まあちょっとした食事程度は出来ますでしょう。
真実姫 「お邪魔しますわ。」
マスタ− 「いらっしゃいませ。どうぞ、カウンタ−の方へ。」
真実姫 「さて。此処ではどんな料理を食べさせてくれますの?」
マスタ− 「お客様。当店は前払いでお願いしております。」
真実姫 「大変美味しゅうございました。」

ぴう―。

わ、忘れてましたわ。とうに路銀は尽き果てていたのでした。
いかな高貴な出と言えど、文無しでは生きてはいけませぬ。
さて困りましたわね・・・。
きょろきょろと見回すと、とあるお店の前になにやら人だかりが。
見ると,外から戻ってきたらしい冒険者達が手に手に化け物の死骸の一部を持って店の中に入っていくではありませんか。
・・・・・。
そっと窓から店内を覗いて見ますと、なんと!
店主らしき女性が石ころやら虫の足やらを受け取って、冒険者達にお金を渡しているではありませんの!
こ、ここが噂のTRSショップ!?(違  #ちなみに東京方式らしいです。#)
は―・・・。いやはや、マニアックな女性も居たものですわねえ・・・。

・・・・んう?

と言うことは!
姫にもお金を稼ぐチャンスですわ!

私は懐刀を握り締め、一路町の外へと駆け出しましたの。
あの女性が自分の性癖の妙に気付く前に、姫が山ほど化け物の死体を売りつけて差し上げましてよ!
「姫の名前は引導代わり!迷わず地獄へ落ちるが良い―!」
外へ飛び出したわたくしの見た物は


頂きます。
ええ、頂きますとも。
例え餓鬼道に堕ちようとも、御家復興の為ならば姫はリスを殴ってでも生き延びる決意ですわ!(意味不明)
「ちえすと-!」
ざくざく!
ばしばし!
こ、この!愉快な顔の癖に、体当たりで姫に挑んできますわ!
「おのれ、必殺!な-んちゃって・スクリュ−アッパ−!」
「きゅ−!」(バラバラになるポリン)
「余裕ッス!」
はあはあ・・。ちょっと苦労しましたが、この程度なら姫の敵ではなくってよ。
きょろきょろ。辺りに誰も居ないのを確認して・・・。
座り込んで・・・。
飛び散ったポリンとやらの肉をそっとひとかじり・・・。
もぐもぐ。
・・・。

くわっ!



「いける!いけますわ!小気味良い歯応えと、ほんのりと甘くあっさりとしたこの味わい。おや、このポリン、お腹の中にりんごが!これが隠し味ですのね!」

ははあ、なるほど。
あの店の店主はこの事を知っていましたのね。
それで、世界中の珍味を集めてこさせては買い取っていたのですわ。
よおし、元気百倍!
お腹一杯、ポリンを頂きますわ!
キラ−ン!

ふふ。不穏な空気を察して、一斉に逃げ出しましたわね!
逃がしはせんよ!
「きゅ-!」
「きゅ-!」
「けけ!怖いか?この私が怖いのか!」
ざくざく・・・。
「きゅ-!!きゅ-!!」

こうしてわたくしは、何とか事無きを(?)得たのでした。
「ゲ―フ―。初めは美味しかったのですが、さすがに喰い飽きましてよ・・・ん?」
私の目の前に何やら大きな・・これは・・さなぎ・・?


あ、な-るほど。


頂きますわ!



 は、速い!?
 この、見掛けによらずすばしっこいですわねっ!
 えい!えい!
 びしびし。

べしゃあ!
「し、仕留めましたわ!」
しかし、幾らなんでも此れを食す気には・・・(汗
あ、そうそう。そういえば。
わたくしは鞄の中に入れてあった、石ころやら木屑やらのガラクタを思い出しましたわ。
これをお店に行って換金すれば、この野性的な生活から一歩人間に近づけましてよ。
早く人間になりたい。
お店に行こうっと。
私は町に戻り、先刻見た店に入っていきましたわ。
相変わらずな混雑振りですわねっ!
気の所為か、か、体も重いですわっ!
真実姫 「御免ください。買取をお願い致しますわ。」
道具屋 「はいは-い。何を持ってきてくれたのかしら?」
じゃらじゃらじゃらじゃら・・・・
道具屋 「また凄い数のゼロピ−ねえ。あと・・・・あ、これ木屑!?」
真実姫 「何を仰っているのかしら?見ての通り木屑ですわ。何か?」
道具屋 「ああ!こ、これカ−ド・・・・!」
真実姫 「全く、化け物からこんな紙切れまで飛び出すとは。海岸でのゴミのポイ棄ては酷い有様ですわ。で、この紙切れも買い取ってくれますの?」
道具屋 「え、ええ・・・。」
真実姫 「お幾ら?」
道具屋 「えっと、10ゼニ−・・・。」
真実姫 「ふん、まあ仕方ないですわね。全部まとめてお幾ら?」
道具屋 「えっと・・・350ゼニ−、くらい。」
真実姫 「売りましたわ。後もつかえてますし、お早くお願い。」
道具屋 「はい、お金。・・・まいど。」
真実姫 「は-あ。もっとこう、効率よく稼げないものでしょうかねえ・・・。それではね。」
道具屋 「・・・。」

(木屑、カ−ド、売っちゃいました-!(泣) この頃は興味が無かったので!)

そんな事を何度か繰り返し、少しずつお金も貯まってまいりましたわ。
しかし、そろそろこの小刀では心許なくなってまいりましたわね。
ようし、ここは思い切って長刀を手に入れましょう!

武器屋 「しかし御嬢さん。防具はいいのかい?その様子だと随分苦労してる様だが・・」
真実姫 「良いのです。先手必勝、一発必中の一撃必殺ですわ!」
武器屋 「そうか、逞しいねえ。将来は戦士かい?」
真実姫 「魔法少女ですわ。」
武器屋 「・・・ま、いいか。ほらよ、ロングソ−ドだ。」
真実姫 「シャランラ!」

これこれ、この重量感。頼もしいですわ!
ZZも真っ青のこの剣で敵を真っ二つにして差し上げましてよ!
無論最初のタ−ゲットは、この姫に大恥を掻かせてくれた芋虫!
君に決めた!


 いじめだなんて言うのは誰ですか。
 この真実姫、いかな死山血河を築こうとも、もう後へは引けませんの!
 「鳴かぬなら 私が鳴こう ほととぎす」ですわ!
 要するにプライドなんて物は激安特価で好感接客ですわ-!
 (意味不明)
 「よくも!この!よくも-!」
 ざし!ざし!


いよいよ姫の勢いは止まりません!
我が偉大なる野望の邪魔をするものは、例えミジンコ一匹でも容赦しませんわ!
やれる、この剣なら奴を殺れる!
「そこな大木!わたくしの経験値に、成り下がるが良いわ−!」

 がしがし!
 こ、こいつ、固いですわ!
 ま、負けない!
 引力に縛られた者共め、
 真実姫は伊達じゃない−!








大佐の命が・・・消えて・・行きます・・・。




(元ネタの解からない方、本当にすみません 汗)



五番街に、まだマリ−って子はいるかい。?
もしいたらその子に伝えて欲しい。
落ち込んだりもしたけれど、真実姫は、元気にやっていると・・・。

ああ・・お花畑の向こうに河がみえますわ・・・。

河の向こうに誰か・・・。

まさか・・、まさか、おかあ・・!
がし!
「!?」
わたくしの足を、誰か掴んでますわ!?って言うか、幽霊にも足はあるのね!
見ると、土の中から何本もの手がわたくしの足をおおおお!?
「ひ、ひえええ!」
ぼこぼこぼこ・・・。
あたりの土が一斉に盛り上がり、数え切れないほどの腕が飛び出して来て、わたくしの体を掴んで来ますわ!
「な、何!?何ですのおおお!?」
徐々に体が土の中に沈んでいきますわ!
「いやあ!こわい、こわいいいい!」
ああ・・・そうか。
わたくし、地獄に落ちるんですのね・・。
そのまま押さえつけられるように土の中にめり込んで行き、もう顔も半分まで埋まった時・・。
目の前の土がボコボコと動いて、だんだんと何か塊のようになっていきましたわ。
その塊は、徐々に精密な人の後頭部に・・・。
「・・・・!」
悪夢は地獄に着いてからで良いのに・・。
あたし、そんなに悪いことしたっけな。
そりゃあもちろん、いい子じゃなかったけれど・・・。
その泥の塊はもはや髪の分け目まで判るほどに人の頭になってきた。
そして、まるで人形の様にぎしぎしと此方を向いて来る。
もう、目も埋まる・・・。
さいごに見るのがこんなのなんて。
せめて、母さんの顔を見てからにしてほしかったな。
和尚から詳しい母の話を聞いた事は無いけれど、ただ今はもう生きては居ないらしい。
その話をするたびに和尚は、何故かあの歌をあたしに聞かせてくれた。
たしか・・・。
その時、きしんだ音を出していたその頭が一気に動いて、あたしの目の前数ミリの所まで顔を寄せて来た!
目が合う。
こ、この人・・・!
そいつは言った。

「カプラサ−ビスは、何時でも皆様のそばにいるんですよ。」








「はっ!?」
気が付けばそこは、ゲッフェン中央広場の噴水のベンチだった。
そ、そうか。
確かカプラサ−ビスとか言う怪しげな会社と、契約をしていたのを忘れてた。
なんでも、(いくら死んでも大丈夫!)なサ−ビスがあるって・・・、此れの事!?
こ、こんなの冒険で助かっても、本来の寿命がちぢんじゃうよ!
はあ・・・あ・・。
震えながら溜息を付くあたし。
さっき、河の向こうに見えたあの人。
あれは、本当に・・・。
「・・・、大丈夫ですか?」
通りすがりのアコライトがあたしにブレスと、治療の呪文をかけてくれる。
あたしは自分の顔に手を当てた。
・・・濡れてる。
「・・・な、何でもありませんわっ!ありがとう!」
わたくしは、そうそうとその場を立ち去りましたわ。
やれやれ、こんな事では御家復興などまだまだ先の話ですわねっ!


<第四話へ>  <"日記トップへ">