第2話

南条高校生活が始まり、停学から復帰した
緋本真と、葵明海の二人は登校途中であった。
天気も良く、一見何も起こりそうでないこんな日だからこそ、
緋本君の様子が変なのでした。
 
「真、もしかしていつものあれ?」
「ああ、そのようだ、またいつもの奴だ。奴が現れる。俺の意識と激しく戦ってやがる。
 この調子じゃあ・・・おやつ時は危ないぜ。」
「!!??お、おやつ時はいいとして、このまま発生してしまってもまずいわね。」
「ああ、確かにまずいと思う。何とかするべきだ。」
(緋本は意味不明なことを口走ることが多いが、これは天然です。あまり気にしない方がよい。)
 
緋本真は二重人格であった。
ある一定の周期でもう一つの人格手であるB真(ブラック真)が現れるのだ。(何かの衝撃で急に現れることもあるが。)
このもう一つの性格がなぜ出来てきたのかは、真自身も知らないが、
何か小さい頃のトラウマにより出来て、それがあまりにも長く続いてしまったため、それ自身の性格が別個に形成されてしまったらしい。
そして、二人の真はいつでも互いに意識はあるのだが、人格が入れ替わるまでは体の操作のみが出来ないというかなり異例の二重人格のようだ。
 
真は何とか学校に来ることが出来たようだが、
その目はもういかにも二重人格しちゃうぞ!!みたいな目だった。
 
「おおーーーーっす真!元気にしとったかー?」
とでかい声で背中をばしっと叩きながら挨拶してきたのは
真のライバル的悪友唐川龍雄であった。
「ぐふぅぅぅぅぅぅぅぅぅううう・・・・ぶほっっっっっ!!」(緋本のうめき声)
「唐川!!真は今日例のあれが来てるんだよ!!」
「いや、わいはそないおもてな。わざとバシッといったんやがな。バシッとよ。ふふふ。」
真は体をふるわせている。
「あぁぁぁぁぁぁぁーーー!!もうだめだーー!!」
真の体から湯気が出てきた。
人格変化のわかりやすさといったら無かった。
 
 
10秒後、真の口調が変わっていた。
「ふぅ。久しぶりかなー。ずっととこもりっぱなしで、ショックで変わること無かったから一週間ぶりだな。」
真は人格変化した。
もう一人のB真が出てきたのだ。
それによって、目はつり目になっていて、
何故かはしらんが髪の毛はツンツンになっていた。(不良っぽくってこと)
 
「B真!!今日は何をしようと思っているの??」
「おお、明海さんじゃないか。相も変わらず・・・・・・・・・・・・。」
「な、なに?」
「いや別に。」
 
B真と明海との相性はあまりよくなかった。
いつもの真の場合なら、明海のつっこみを食らうだけなのであるが、
Bの場合は反撃に出てしまうため(攻撃力はかなり上がっていると思われる)
すさまじい戦闘に入ってしまうのだ。
明海が恐れているのは実はそれであった。
過去、二人の争いによって生まれた被害は1億や2億円ではすまないという。
「(こいつと関わってろくな事になった、ためしがないわ。)」
明海はB真と離れるため、ダッシュで教室に入ってしまった。
 
 
「ん、唐川じゃないか。おまえが俺を起こしてくれたんだったな。その調子でたのむわ。」
「その調子も何もない。俺がおまえを起こしたのは俺とお前との決着をつけるためだ。」
「え?い、いやもうついてるって。」(18戦18勝、緋本)
「問道無用ー!」
唐川は全速力でB真に向かっていった。
 
「ばきっ!!」
鈍い音がしたかと思うと唐川は20メートルほどぶっ飛んで、校舎にぶつかっていた。
骨が折れてしまっているのにも関わらず、お約束を言う唐川。
「今日はこれぐらいにしといてやるぜ!!」 
「なんなの?こいつ?」
 
 
教室に入ってきたB真であった。
しかし、入学開始から3日間停学処分になっていた真とはほぼ全員が初顔合わせであった。
そして、最初のイメージの不良君によりこれが緋本だと思いこんでしまったのは言うまでもない。
 
「何か高校も中学とあんま変わらんなー。」
B真は机の上で足を組んで椅子は後ろだけが着いている
イワイル、俺は不良だぞー、みたいなポーズをとっていた。
「B真。真は変な奴だけど不良じゃないんだよ。
 そんな格好されていたら誤解されちゃうじゃない。」
「ああ、明海さん。同じクラスだったんだね。」
「さん・・・」
明海は真にさん付けで呼ばれ、かなりむかついていた。
どうやら馬鹿にされていると、とってしまってるらしい。
しかし、B真は明海には結構素直な好意を持っていた。
それは明海が強いから惹かれているだけなのだが。
「明海さん、またいつかみたいに組み手してくれよ。本気でサー。」
「真・・・・喧嘩売ってるわけ?」
「買ってくれるのかい?喧嘩?」
「上等よーー。(オロオロ)」
明海は何とか怒りを抑えようと必死だ。
B真もその辺はわきまえているらしく、高校生活が
終わりかねないので、明海を押さえ始めた。
「嘘です、嘘。」
「・・・・・。」
「そんな怒らないでくれよ。ジョーダン。解るだろ?」
B真の説得により、
何とか学校崩壊は免れた。
 
 
B真はその日は何をする出もなく家に帰るまで、普通の奴であったが、
次の日、
やってきた真はかなり様子が変だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
戻る
次へ