緋本が鏡平になったまま生活を送ろうとしていたその日、
南条高校、2年4組(緋本より年上。)沖久美子は荒れていた。
「くうーーーーーー、あのアホの三部さんのせいで緋本真の追跡調査が失敗してしまったじゃありませんこと!!」
実は昨日(第7話)、沖と三部が何やらごたごたやっていた時、思いっきり横を素通りして、緋本が帰ってしまっていたのだ。
それで階段の下でじっと待っていた沖は、夕方6時ぐらいまで(暇やなーー!)無駄な時間を過ごしてしまっていたのだ。
「まあいいですわ。難関あってこそ、仕事はやりがいがあるというもの、新聞部部長のこの私の名誉に賭けて、
今日こそ緋本真と葵明海の関係を思いっきり調べさせてもらいますわよ!!」
とまあ相変わらず脳天気で高飛車な性格のようだった。
そのころ緋本は・・・・。
「ふぁーーーーあ、眠い。」
冷たい奴だが暴れん坊の鏡平はじっと机に座っているのが退屈で退屈で仕方がないようだ。(朝来て5分もたたないうちにこれ。)
「アホの三部でもからかいに行くかな・・・・。」
沖はこのころから休み時間ごとに緋本の動きを観察し始めた。
武術の達人である鏡平に気配を感じ取られていないのは、さすがは新聞部部長と言うだけのことはある。
ほんで鏡平は3組の(緋本は2組)三部の所に行っていた。
(三部は緋本と中学が同じだったので鏡平のことは知っている)
「おおーーーっす!アホの三部!元気かーーー?」
「!!その口調!B真か?」
「おう。今日から鏡平って名前にされちまったみたいだけどな。」
「今日から鏡平?ようわからんけど唐突な話だな・・・。で、何か用でもあるのか?」
「嫌、お前をからかおうと思って来ただけだ。そういえばお前女に振られた記録まだ延びてるか?この前は確か62人だったよな?」
「からかいに来たって?ひどい奴だな。今の記録は106人だよ・・・。」
「もう誰で良くなってきてねーか?それ・・・。」
鏡平と三部はこうしてくだらない話を続けているようだった。
鏡平の様子を観察していた沖であったが、面白い記事の収穫が無く、かなりつまらなそうにしている。
「団員ナンバー12の三部さんなんてどーでもいいのですわ!私が知りたいのは剛腕カップルの真相ですわ!!」
しかし、結局帰るときまで鏡平と明海が喋ることすらなかった。
これは前にも書いたとうり、二人の争いになるのを明海が恐れていたためと思われる。
しかし、帰るときは二人一緒に帰るようだった。
「オホホホ。二人で下校とは仲がいいですわね。ついにあなた達の関係もネタばれ時ですわー!!」
いつもの真なら何にも起こらないのだが、今日は鏡平である。
何かが起こりそうな気がするのは作者だけであろうか?(そりゃそうだ。)