安堵

時折の私は
へだたりを示す部屋へ逃げこみ
そこで
次の瞬間
よくのみこめない安堵感に溺れるのです

自分で自分を失ってしまった
過去の小説家

彼らがえがいた情景の中
ためらうことを知らずに入り込み
私は名前をもらった

ある一冊の小説があり
私はわたしがとても愛しているらしい
人と共に命を絶った

私は
存在しえないわたしと差し向かいになり
次の瞬間
よくのみこめない安堵感に溺れるのです

モドル