篠のアンソロジー ラストコンテンツ 「しおりさんが語る「家族」」について
イントロ
しおり「ゆうこさん、こんばんは。どうしても吠えたいことがあるそうで、私が司会をやることにします。どうぞよろしくお願いします。」
ゆうこ「こちらこそどうぞよろしくお願いします、なんかかしこまると緊張しちゃうなあ。」
しおり「一週間ほど前に送ったタラコスパゲティーの素がもうじきお手元に届くと思います。出演料がわりです。(ってあんたの企画でなんで私が出演料払わなあかんのや・・・本番終わったばっかりで力尽きてるのに・・・ぶつぶつ(-_-;))」
ゆうこ「そうそう、首長くして待ってんの。冷蔵庫空なのにスパゲッティだけは2袋もあるしね(笑)」
しおり「ゆうこさんと出会ったのは「がんばれ!養護施設出身者」というサイトでしたね。誰にでも非常にフレンドリーな口のきき方で、すぐ目につきました。何となくサイトを仕切っているような印象も受けたので、とりあえず早急に挨拶したのを覚えています。」
ゆうこ「あんた挨拶したっけ??あんまり覚えてないなあ・・・なんか恐い子のイメージがあって近寄りがたがったような気がしたけど・・・掲示板でもあまりお話ししなかったよね。
まあでも、あのHPのいた頃の私ってまだ自分はかわいそうって思ってたと思う。あそこで語らせてもらって消化もできて追い越して出てきたって感じで今自分がこの段階にいるのってあのHPのおかげでもあるんだよなあ、なんて認めたくないけど(笑)事実さ。」
しおり「そうですね、なんだかんだ言っても、あそこのHPにはお世話になりましたね。って敬語使うのも疲れてきたわ。
本題いくけど、篠さんとこのインタビューコンテンツ、どうだった?っていうか、後半が不満だったんでしょ?私どっちかっていうと後半のほうが書き直し何回もして言葉も選んだつもりなんだけど・・・そりゃ個人的怒りのほうは思うままぶちかませばいいけど、実体験したわけじゃない分野の話は、客観性も必要だし、慎重に言葉選ばないと・・・ねえ。」
ゆうこ「何回も書き直したから気力が違うと言うか・・・前半の方がスリル満点であんたの魂こもってたわ。だから耳ふさぎたくなったって言うコメントが出てきたんじゃん??後半はみんなの耳障りにならない言葉になっててあれじゃあんたじゃなくても誰でもできるわって感じで魂がこもってなーいのだ。
よく質問を質問で返すなって言う人がいるけどあんたは質問にでも疑問があったら質問で返すタイプやん?それが後半は薄かったっちゅうか・・・本音で言うと・・・もっと篠さんに突っ込んで欲しかったと言うかもっと迫って欲しかったかなって言うそういう物足りなさがあったの。」
しおり「ふむ。私は唯一引っ掛かったけどあえて深くつっこまなかった点としては、篠さんが「血は一生のテーマ」と言った所だった。私はあの「赤ちゃん取り違え事件」の例をあげて「血縁信仰=思い込み」と終結させたつもりだったけど、篠さんが知の面からも一生かけて掘り下げたいと思ってるなら、それ以上つっこむと口を塞ぐことになる=対談が成り立たない、と思ったんだよね。あくまで対談だからさ。前半で篠さんに言われたけど、相手のつっこみに満足いかないなら対談じゃなく掲示板の書き流しか一人のコンテンツにしたほうがいいって。そりゃそうだよね。
で、具体的にゆうこはどこに引っ掛かったの?あんただったらどう言いたかったの?」
血縁信仰を斬る
ゆうこ「あのさ、赤ちゃん取り変え事件の結末ってどんなんだったかご存知?子供が16オになった時に裁判起こして血の繋がった方の親と完全に縁を切ったんだよね・・・。」
しおり「そうなの?そりゃ知らなかった。なんで??赤ちゃん取り違え事件って日本で起こったほうのだよ、私が言ってたのは。世界では何組かあるらしいけど。」
ゆうこ「私が言ってるのはアメリカのケースだわ。病院の手違いで赤ちゃんが摩り替わってたんだけどなんで分かったかって言うと女の子の一人が病気になって遺伝性の病気である上にその家族とは血がつながってないって発覚して・・・その子は死んじゃったんだけどその家族の子は死んじゃった子の方の血縁と住んでて・・・しっちゃかめっちゃかになっちゃうんだよね。けっこう有名な話しで映画にもなったし裁判はドキュメンタリーで見たよ。でもさ、あんたの言ってるケースも私が言ってるケースも血より自分が確実に知ってる家族を選んでるってのがポイントだよね。
この際自分は関係ないかも知れないけど産んでくれた母親に会った事あるしその家族も知ってるけど育ててくれた施設のシスターが私のお母さんだと思ってるよ。シスターだってそう思ってると思う。けっこう私は他の子に比べてかわいがられてたし今でもそうだしね。困ったら何してくれるでもないけど真っ先に電話するしそりゃ一応修道女だから話せない事もあるけど98%なんでも話せるね。母親と言えば産んでくれた母親かも知れないけどお母さんって言ったらシスターしか思い浮かばないわ。」
しおり「うん、そうだろうね。(頼むからもうちょっと「、」入れてよ。読みづらいわ(^^;))」
ゆうこ「私はどうして篠さんがそんなにも血縁に拘るかが分かんないんだよね。児相にしても何でも血縁くっつけちゃってて一番血縁にとらわれてるのは篠さんでしょって言いたかったかも。
で、簡潔に言うとですね・・・
「赤ちゃんが子どもに子どもが大人に成長する中でお父さん、お母さんは非常に大きな絶対的な存在であって家族は大切なもんだと思う。そこに血縁がなかろうがどうでもいいことであって肝心なのは血の濃さより中身の濃さって事です。
もちろん両親がそろってなかったり両親ともそろってなかったり一緒に生活してなかったり何が大事かっちゅうのは血の濃さじゃなくて中身の濃さって事です。(※本人の意向で太字)」
これは実子、養子に関係なく、子供を育てる全ての親に言える事だと思うんだけど・・・しおりはどう思う?」
しおり「そう思うよ、そのとおりだよ。でもさ、真実が必ずしも誠実とは限らないやん。シノアンの掲示板の最後のほう見てて私そう思った。
逆にゆうこが、なんでそこまで篠さんに攻め込むのかなって。それはやっぱり、孤独と屈折だらけで育った子供ゆうこの叫びなのか、あるいは同じ年頃の子供を持つ母親として耐えられないのか・・・そのへんの理由を教えて。ただ単なる正義感ってだけなら、この件ってデリケートだから悪趣味だと思うんだよな。看破しました、ああスッキリ、にはならないと思うし、なるとしたらそのへんの無神経な人と変らないやん?」
ゆうこ「うーん、正義感じゃないよ。それはこの場合これぽっちもないや。
同じ年頃の子を持つ母親うんぬんと言われればそれもそうかも知れないし・・・別に篠さんを攻めてるんでもないんよ。あんたが行ってた馬鹿親も含めてさ、子ども育てる親全体に言ってるつもりかな。
篠さんに言いたきゃメールするよ、って言うか実際メールしたし(笑)
世の中完璧な親っていないと思うんだよね、完璧どころか正常じゃない親もいる訳だけどさ・・・子どもなんてさある時期に絶対自分の親を責める時期が来ると思うの。そん時にあー、私が悪かった・・・あれがいけなかったのかしら?あの時こうしてあげたらよかったのかしら??って自答自問するような状態に自分を置きたくないんだよね、そういう時期が完璧じゃないけど私はいい親だって思えるようになりたいと言うか・・・篠さんの名前出してはいるけど私にしてみれば血縁どうのこうのの後ろにはけっきょく自分は子どもに対してどういう親だったかってのを考える時期が絶対来ると思うんよ。そこでさそうなった時に自信持って言えるのは血の濃さより中身の濃さじゃないかなって思うの。血の濃さの話ししたら私の血がどんだけ子どもたちに流れてるかなんて知りようがないよ(笑)んでもさ、金持ちじゃないしできるだけ子供に金は使ってないけど時間と労力だけは・・・って思うじゃん。中身の濃さでしか勝負できない親のあがきだよね。
自分が親の事思ったように子どもたちに私のこと思って欲しくないってのが一番大きいのさ、戸籍に名前並べてるだけの家族じゃなくてさ一緒に住んでんだしさ。
私なんて子どもたち昼には幼稚園から帰って来るからけっこう一日が長くて負担に思う事多いけど一日の内最低1時間は絶対電話にも出ない時間ってあるの。それってクオリティータイムでその時間だけは子どもと寝転んで本読んでいろんな話しするんだよね。そりゃもー濃いー会話してるよ。
血が繋がってるから親子じゃないよ、恋愛関係も結婚もWORKだけど親子関係だって同じだよ。
私あんたの質問にきちんと答えてる?ははは、これで答えになってる、いい?相変わらず脱線激しいべか?」
しおり「いいよ、「ゆうこさんが語る」だから全部吐き出しちゃって。ラクでいいわ(笑)」
ゆうこ「また自分の話しになっちゃうけど・・・お父さんがさ一緒に生活してなくてもさもうちょっとがんばってくれてたら私たち親子してたかも知れないって思うんだよね。中身薄い、とか濃いの前にお父さんって1年に一回運が良きゃ顔見てたけど普段電話してくるでもないし手紙くれるでもなかったしね。
私が何年生かは知ってたかも知れないけど私が学校でいじめられてたとか思春期になっても生理来なくて悩んでたとかどんな友達と付き合ってた、とか学校の成績とか得意科目、苦手科目とか・・・人間と人間が関わりあう中で知るべき事何一つ知らなかったし知ろうともしなかったもんね。
お父さんって姓名は知ってるし顔も知ってるってだけでその辺のおやじと変わらないただの中年男性だったもん。
そういう意味じゃあんたの親と同じだよね。」
しおり「そうだね。私はそれが普通だと思ってたから、施設入って「なんてこの子達って過保護にされてるんだろう」ってびっくりしたんよね。毎日のお弁当とか学校でいるものとか全部スタンバイしてくれるやん。家庭でもだいたいそれが普通だって知ったときは、なんかすごい気分悪かった(笑)うまくいえないけど。
んでさ、母親が再婚して引き取られて、ちょっとゆとりが出たのか、あるいは義父の目を気にしてか、急に世間のマトモな母親の模倣をやり出してね、うちのおかん。それが反抗期で施設帰りの私の気持ちをすごい逆撫でして、今さらふざけんな、ってかんじで全部拒否したし、ちょっと家庭内暴力もした。それより暴言のほうがすごかったかな。子供のただの駄々こね反抗の域を出てなかったけどね。でまた持て余されて施設に戻す話も何度も出て・・・それは困るから、私も急に反省して媚びたり、暴言吐いたり、交互にやってて(虐待母と同じような行動パターンだな)、やっぱりあの時って精神的に異常だったと思う。いったい何があそこまで受け入れられなかったのか、未だに自分でもわからないけど、まあ私もかなりタチの悪い子供だったな。」
ゆうこ「私が救われたのはその親と一緒に生活してなかったからであって、そんな親と一緒に生活しててその状態のあんたの孤独は私には想像もできないよね。
親として子どもにそういう思いして欲しくないし、どの子にもそういう思いして欲しくないなって思う訳だよ。
親子に血なんて関係ない大事なのは中身の濃さって言うのはそういう意味なのよね。」
しおり「うん。やっぱりもう、一定のとこまで大きくなると、後から埋め合わせしようったってなかなかね。いくら母親が必死になって歩み寄ったって、子供が反抗期に突入してしまったらそうそう受け入れてくれないよ。そんなムシのええ話があるかっちゅうことや。やっぱり可愛がるべき時に可愛がらないと。幼児期は二度と返ってこないから、本当に篠さんにもゆうこにも、頑張って悔いのない子育てをしてほしいと思う。ってじゅうぶん頑張ってるか。
ああでもない、こうでもないって模索しながら子供と向き合ってる親は、皆いい親だと思う、私は。」
エンディング
しおり「私さ、手抜きしてるわけじゃないけど、最初からこの件はゆうこの主張が正しいのわかりきってるから、ウンウン聞いてるだけしかできなかったけど(笑)ただあまりにも不満だったみたいだから、吐き出して欲しかっただけなのね。だって、あんたの言ってることって、当たり前すぎるほどのばりばり正論やん。篠さんもわかってないはずないんだよね。ただあの場で追求してたのはあくまで思想面であって・・・それがアンソロジーという看板の所以だったかなと思うし、やっぱりあそこの対談でそんな返答したら無理問答とまではいかなくてもピントずれてたと思うわ。最初から最後まで魂の叫びでぶっ飛ばすのも、それはそれでアリだったかもしれないけどね(笑)
まあ、それはそれとして、「ゆうこさんが語る「家族」」として、他に言いたいことがあったらどうぞ。なければ終わりの挨拶をどうぞ。って我ながらひどいまとめ方だな(^^;)・・・(篠さん、あきませんでした(>_<))」
ゆうこ「なんかさ、掲示板での話しの終わり方とかクチバシさんのかきことか見てて思ったんだけどさ、私最初から篠さんの文章の部分部分しか見てなかったんじゃないかって思ってきた。もしかしたら文章自体内容自体理解してなかったかも・・・。
実際篠さん親子に会っててさどういう親子やってるかは表面だけだったかも知れないけど見てた訳じゃん?だから篠さんが実は心の奥底ではこんな事考えてたんかって驚きと言うか・・・自分の子ども時代とも重なったのかも知れんね。
だから篠さんに一言この場を借りて謝っとこうと思います「ごめんなさい」。
何よりも大事なのは実際どんな親子してるかだもんね、文章の勝手な自分の解釈で暴走した自分が恥ずかしいかな。
最近はないけどさ昔アイちゃんがうらやましいって思ってた頃あったんだよね(笑)だって一歩遅かったらアイちゃんも私に近い人生歩んでたかも知れないじゃん、私さここ最近言わないけどネット始めた当初よく言ってたのが「ずっと親が欲しかった」って、自分の親がいるのは分かってたけど私が欲しかった親って戸籍にのってる親じゃなくて違う親だったんだよね、誰かがさ里子にいったり、養子に貰われて行くたびにいつになったら自分の順番来るんだべ・・・ってさ。大きくなって自分は親がいるから里子、養子の対象になってないって分かるまではずっと順番があって私も誰かに貰われていくんだって信じてたもんね。
んでさ、血つながった親がいる子でも親が欲しいんよ。
馬鹿みたいに何回も言うけど血より愛情なんよ。親子とか家族って愛情だけでいいんだよ。今まじで涙流してるからね、その内鼻水も出て来るわ。
正論なんとか私にはよく分からんわ。私は自分が子どもだった時欲しかったものを覚えてるだけよ。
終わりです。
しおり吐き出させてくれてありがとね。家族と友達が私の宝物だわ(^^)」
しおり「さすがはゆうこ・・・綺麗にまとまりすぎちゃうやろか。開設記念のいいコンテンツになったわ(^^)」