『シャツのボタンを』
シャツのボタンを上からひとつずつ、丁寧にはずしていくのは、何年ぶりのことだろうか。昔は歳の離れた妹の着せ替えをしていたが、今回は、一つ年上の彼のシャツを脱がす。着せ替えじゃない。脱がすだけ。
浅黒い肌に、胸毛ははえていない。
一番下のボタンまではずすと、肩に手を入れてするりとシャツを落とす。
お次はズボンのボタン…に手をかけたら、彼は私の背に腕をまわし、私をきつく抱きしめる。
唇を重ねたまま、彼は私のブラウスのボタンに手をかける。手慣れた手つきが勘に障って、彼の唇を少し噛んだ。