『ストーカー』
来ないメールを待ちわびて
彼の部屋の前何度も通った
あかりがついているとほっとして
笑い声が聞こえるとちょっと気になって
あかりが消えると寂しくなって
非通知で無言電話繰り返す
伝えたいことはたくさんあるのに
のどがつまって言葉がでない
いつものコンビにに立ち寄る彼を
電柱の影から観察
一本
私じゃない誰かのための歯ブラシ買った
二階のベランダよじのぼって
盗んだタオルに頬をよせて眠る
柔軟剤の香りの中にかすかに残る彼の匂い
少しだけ彼が側にいるような気がした