soudane
傷付けさせてよ
今は人がその日常の顔とは別に
裏の顔を持って
どれだけの傷をその内部に隠し持っているかがわかるような気がする。
さりげない言葉、言われなかった言葉
どれだけ大きな叫びが
十七の時にはそれがわからなかった。
あの頃はどんな事でもわずらわしかった。
失ってみないとね
愛しいものは全て失った
失わなければ愛しいものではなかった
愛しいものにするために失った
傷つけて血まみれになった心は
僕にとってとても愛しいものだった。
僕の心も傷つけられた
傷口をなめあいお互いを心の隙間に必要としたのに。
やがて傷口にナイフを突き立てるようになった。
二人を奪ったものはとても卑劣で残酷なやり方で、
僕らはたがいの傷をなめあう事すらできなくなった。
十七歳から僕は償いの道を歩いてきた
彼女は償いの道を歩き続けていた。
だから僕らは惹かれあったんだ。