そんなある日のこと、私は化学準備室の掃除をしていた。これといったゴミ もなく暇にしていると、先生と学年主任Y氏がやってきた。どうやら先生がY 氏に質問をしているらしい。この様子を影から見ていた私は、改めて先生の学 校における地位とY氏の全てをみすかしたような、口調と態度を目の当りにし た。…がしかし、私は嬉しかった。先生がY氏に劣っていない、むしろ優れて いる事が証明されたのだ。これは世に言う「無知の知」の実践であると。先生 は自分の無知に気づき、謙虚にY氏に教えを求めているが、これにたいしてY 氏はまるで自分は何でも知っている、といった傲慢な、真の意味での愚かな行 為をしているのである。先生は決して他の先生方に劣るような方ではないので ある。 ある朝先生は語り出した。「俺の前の学校ではなあ・・。」結構うけた。そ れから何かある度に担任は過去の話をした。しかし、思いで話もいいが連絡事 項をきちんとつたえて欲しいものである。彼の連絡ミスにより、何度となく時 間割変更がうまくいかず、先生方のダブルブッキングがよく見られた。いつ だったか家庭科の時間に数学の教師Tが現れ、笑わせてもらった
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