手作り石けんの作り方
さて、このページでは、手作りせっけんの基本となる「オリーブせっけん」「マルセイユせっけん」の作り方を画像を交えて、紹介していきます。
あくまで、簡単な紹介ですから、もしご自分で作られるときは、ちゃんと本を買われてその本のやり方に従って作られたほうがいいです。
この二つは作り方が全く同じです。材料がちょっと違うだけです。
「オリーブせっけん」はオリーブオイルのみ。
「マルセイユせっけん」はオリーブオイルに加えて、ココナッツオイルとパームオイルを使います。
以下紹介するのは、「マルセイユせっけん」の作り方です。
「オリーブせっけん」については、材料の分量が同じだけで、作り方は一緒です。
まずは、材料を紹介しましょう。

左から、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、オリーブオイル、パームオイル、ココナッツオイルです。
| オリーブオイル | せっけん作りにおいては基本の油。普段はこいつが主役を張ることが多い。 |
| ココナッツオイル | 泡立ちをよくするための油。これを入れないとあまり泡立ちが良くない。 |
| パームオイル | せっけんを堅くするための油。これを入れないとすぐにせっけんがとろけてしまう。 |
| 精製水 | 苛性ソーダを溶かし込んで、油と混ぜることによって油がせっけんになる。 |
| 苛性ソーダ | 油をせっけんにするためのもの。これと油が化学反応(けん化)してせっけんになる。 |
「オリーブせっけん」では、オイルはオリーブオイルしか使いません。
でも、「オリーブせっけん」非常に柔らかくて溶けやすく、泡立ちもあまりいいものではありません。
そこで、ココナッツオイルで泡立ちを良くし、パームオイルでせっけんを硬くした、「マルセイユせっけん」を、私は一番基礎のせっけんにしています。

次に、道具についてです。一番左には精製水があります。
その隣は、ふたに二つ穴をあけたびん。
一番手前には温度計。デジタルのやつです。
その後ろにデジタルはかり。
一番後ろにはボウル。
一番右にはビーカーです。
| びん | 苛性ソーダを水に溶かす時に使う。ふたに穴をあけるのは、油と苛性ソーダを少しずつ混ぜるため |
| 温度計 | 油と苛性ソーダの温度を測るためにつかう |
| デジタルはかり | 細かいグラム単位ではかることが多いので、デジタルです |
| ボウル | 油と苛性ソーダを混ぜるのに使う |
| ビーカー | 油や精製水をはかるのに使う |
では、さっそく作り始めましょう。
1、材料を量る
まず、精製水の量と、苛性ソーダ、そしてそれぞれのオイルを必要な分だけ量ります。
オリーブせっけんの場合
| 材料 | 分量 |
| 精製水 | 180cc |
| 苛性ソーダ | 53g |
| オリーブオイル | 458g(500cc) |
マルセイユせっけんの場合
| 材料 | 分量 |
| 精製水 | 250cc |
| 苛性ソーダ | 83g |
| オリーブオイル | 458g(500cc) |
| パームオイル | 64g(70cc) |
| ココナッツオイル | 112g(120cc) |

精製水を量っているところ

苛性ソーダを量っているところ
苛性ソーダは劇薬ですので、皮膚に触れるとやけどします。
ですから、苛性ソーダを扱うときはゴム手をしましょう。

ココナッツオイルとパームオイルを湯煎しているところ
ココナッツオイルとパームオイルは寒い時期には固まってしまいます。
そこで、上のように湯煎をして、溶かしてから量ります。

ココナッツオイル量り中
2、苛性ソーダを精製水で溶かす
これは、せっけん作りで一番危険なところですので、一番気をつけなければいけないところです。
私は、ビンに苛性ソーダを先に入れておいて、そこに精製水を混ぜるようにしてます。そうすると、速く作業が出来るので楽なんですが、蒸気が出てきたりするので危険です。
もし、怖ければ、先に水を入れて、その後に苛性ソーダを少しずつ混ぜていくという手もあります。

苛性ソーダの入ったビンに精製水を注ぐ

かき混ぜる
このとき、ステンレス製のものでかき混ぜないと、腐食してしまうので注意。
わたしは、ステンレス製のマドラーを使ってます。
3、油と苛性ソーダ水の温度をそろえる
両方を40度くらいに合わせます。
本当はもっと高温のほうが化学反応が早く進むので、できあがりが早いのですが、できるだけ油を劣化させずに作るには、この温度がいいようです。

油を湯煎しながら温度を量る
油は常温なので、湯煎をして暖めます。

苛性ソーダ水を冷やす
苛性ソーダ水は非常に高温なので、氷水にビンごと入れて冷やします。
4、油の中に苛性ソーダ水を少しずつ入れ、20分以上かき混ぜる

かき混ぜています
必ず20分以上かき混ぜないと、水と油が分離してせっけんにならなくなります。
5、一日寝かせる

ラップをして、一日寝かせます。
水が浮いてくるので、時々かき混ぜましょう。
6、型に入れる

ある程度の固さになったら、型入れをします。
上の写真はちょっと固くなりすぎましたが、垂れてくるもので表面に絵が描ければOKです。

型入れ
型に関しては、私は牛乳パックを使っていますが、タッパーでも、プリングルスの空き箱でもいいです。
要するに、耐油性があるモノなら大丈夫です。

そして、両端と真ん中をひもで縛ります。
こうしないと、真ん中が重みで拡がってしまうので。
そして、段ボール箱の中に入れて、ふたをして、上から毛布をかけて、1〜2日寝かせます。

そのあと、箱から出して、1〜2日くらいそのままにしておきます。
7、型出しをする
せっけんのイメージからか、型出しはツルンと取り出せるような感じがしますが、
そんなことはなく、型にぴったりくっついてます。
それをメリメリはがす感じです。
意外と力がいる作業です。
しかも、せっけんは空気に触れていないところは、まだ柔らかいので、
無理に型をはがそうと力を入れると、せっけんが崩れてしまうので注意。
あと、まだ完全にせっけんなっていないので、手で直にせっけんに触ってもいけません。
やけどはしませんが、ちょっとヒリヒリします。

型から出したところ
その後、1週間くらい寝かせます。

8、せっけんを切り出す。
空気に触れさせている物ほど、はやくせっけんになります。
8〜10個程度に切り出しましょう。
切っているときの感触は、ちょっと硬めのようかんを切っているような感じです。
このあと、一ヶ月ほど寝かせればできあがりです。
でも、できあがったばかりのせっけんは減りがものすごくはやいです。
ニヶ月待てば、せっけんも締まってくるので、溶け崩れの心配もないでしょう。
でも、初めて作ったときは、早く使いたいでしょうから、1ヶ月経ったら使ってみてください。
それが無くなる頃には、他のせっけんがちゃんと固くなってるでしょうから。