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野田正彰 この本は、わが国の教育、教育者について、現状を例に出し説明している。 その例の一つというのが、法案化と同時に議論が開始された、「国旗、国家」についてである。 元来、国レベルで話し合っても解決のつかないこの議論自体を職員会議というものにもちこむことが、筆者は大変危険であり、無謀なことだと感じている。そしてこの法案が、職員会議というミニ国会で話し合われたとき、そこは「指導力不足教員」なるものを作り出す地獄と化す。それは音楽教師であり、担任教諭であり。また、いつも強引なる「議長」をつとめあげる校長ら管理職は、高圧的で、人権擁護への配慮に欠ける処分を繰り返す。 作者はこの構図を大きく批判する一方、校長に与えられた「教員の勤務評価マニュアル」の数々は、校長らも苦しめているという事実があることを筆者は鋭く指摘する。 つまり、今、このさせられる教育の被害者は校長らも含め日本全体の「教員」たちなのだ。しかし、いつの時代も教育の内容は変化したとしても、教育を受けるのは「子供たち」であること、ミニ国会の結果は子供に降りかかるのだということ。それを保守的な教育委員会、そして文部科学省は第一に考えるべきなのではないか。 昨今、さらにまた教育の大きな変化があった。そんな時に、この本を読んでみる価値は大きいと考える。 あずみ |
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2003年04月23日 書
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