汁ご飯

実は、俺は
ご飯に汁のかかる食べ物が好きだ。
牛丼とか親子丼とかカツ丼とか色々。
どんぶり物ばかり並べたが、そうでもない。

子供の頃、うちでは
ロールキャベツを汁ごと器にもって食べていた。
ロールキャベツを煮込んだ汁にロールキャベツが半身浴しているようなものだ。
それを俺はどんぶり並にデカイ器によそったご飯にかけて食べる。
ロールキャベツの器にご飯をよそっても良い。
どちらもご飯はロールキャベツ汁びたしだ。
そんな猫の食べ物っぽい食べ方も子供の頃は美味かったのだ。

しかし、これには苦い想い出もつきまとう。
先に言った通り、
ロールキャベツ汁ご飯を活き活きと作ったある時のこと
さあ食べよう、としたその時事件は起きた。
カンの良い方なら既にお気づきだろうか。
勢い良くすすったロー(略)汁ご飯でむせた若かりし頃のぞらは
テーブルの向かいに座って食事中の兄貴に向かって一言。
「ぶはっ」
兄貴はロー(略)汁ご飯びたしになった。
さすがにこれは気まずい。
おそるおそるゴメンナサイと謝りながら
テーブルの上を拭く若かりし(略)ぞら。

せめてもの救いは、咀嚼する前だったことだろうか。

・・・兄貴にとっては同じことだろう。




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