徒然なるままに記す異国滞在漫遊日記(遊び呆けている訳ではないぞ)
| 日時 2000年3月5日 |
主な出来事 給与とボーナス |
シカゴ日記 3月5日 サザエさん症候群でしょうか、日曜の夜6時頃になると憂鬱になってきます。この時間に周囲のアパートを見ると、土曜日には外出して室内灯も殆ど消えているのに、日曜の夕方には多くの部屋で点灯しているのが目に付きます。またこの時間には、廊下から何かの料理の匂いがしてきます。この時間のみ1週間で唯一、生活感のある時間帯ですね。このような光景は昔子供の頃に、どこかで見た光景と似ていて、短歌の「….いずこも同じ秋の夕暮れ」という歌が心に染みてきます。もっとも秋ではないのですが。 さて、2月頃は12月末の決算数値もぼちぼち出て来る頃ですが、この頃はアメリカ人の来年度の給与が決められる時期でもあるようです。私は良く知りませんが、業種、会社、採用される人、時期によって格差があるようです。昇給の理由と言うのも殆ど主観的だし、年初に今年これだけやったらこれだけ上げる旨の内諾などがあれば別ですが、セールス等でない限り、金融サービス業態としては不可能となっています。最初の初期条件が決まると、プロスポーツとは違い後にがーんと上げるのは難しいようですね。 一般には、まず年俸を決めて、併せてボーナスの割合を決めるのが通常だそうです。ボーナスは業種・企業によりバラバラで、業績に基づき年俸の数十%?という話を聞いたことがあります。固定給は低く、ボーナスを多く、と言う形も良く見られるようです。 年俸は税込み、社宅、通勤費等は一切個人負担、というのが伝統的日本企業とは大きく異なるところであります。複利厚生制度としては401k、ストックオプション(うちではない)等があるようで、日本で良くある住宅融資や社内預金等は聞いたことがありません。転職する場合には、この辺の条件をつぶさに比較するのと、労働条件や仕事の中身を吟味するのは日本と同様ですが、見ていると転職のインセンティブは、必ずしも金銭的な条件だけではなく仕事の内容や会社の雰囲気、拘束時間、等いろいろあるようです。 うちの会社の入居ビルにはシカゴ最大手級の法律事務所が入居していますが、彼らは平日でも夜9時前後にオフィスに戻って行ったり、結構遅くまで居るし、週末でも結構来ている人を見かけます。これはアシスタントの女性も同様で、良く働いています。その意味でアメリカ人は金曜の4時以降にはいなくなる、という表現は必ずしも全体を正しく表現していません。法律事務所や投資銀行の類は除外されるべきだし、だから彼らの給与水準は高いのでしょう。 日本で言う事務職種の方々(女性に多い)には、ボーナスなしというケースが結構あるようです。もっとも業種等によるので、一概には言えません。採用時には、ボーナス分も年俸に折り込み済みです、と言う会社側に都合の良い説明の仕方をしますね。 相対的に日本と比べて良いか悪いかを検討すると、諸物価比較ではアメリカが有利のように見えます。もっともこの辺は結構ナイーブな点のため、安易な結論付けはしたくありません。アメリカの統計上の平均所得が確か4〜5万ドル前後であること、諸物価の比較、生活実感等から考えると、アメリカの方が多少安くても十分ゆとりを持って生活できる、という結論は大きく違うことはないでしょう。ただし何がゆとりだとか、身の安全とか、教育水準・方法とか、貧富の差が激し過ぎるので平均値が平均を示していないとか、必ずしもどっちが良いとは言い切れません。複利厚生(住宅補助)等を考慮すると日本も悪くはないけど、日本では終身拘束され仕事も選べず、下手すると飼い殺しとなる、という事実があります。また転職の自由も難しいことを考えると、そこそこ競争の激しくないアメリカ企業が一番良いのかもしれません。 |