徒然なるままに記す異国滞在漫遊日記(遊び呆けている訳ではないぞ)
| 日時 2000年4月2日 |
主な出来事 カブスの開幕戦@東京とセンサス2000 |
シカゴ日記 4月2日 先週木曜日頃からテレビでシカゴ・カブスの開幕戦の状況がしきりに報道されていました。シカゴでも実況中継されまして、こちらでは平日の朝の4時前後になるのですが、シカゴのスポーツバー等では前夜から朝までビールを飲みつつ観戦する人が結構いたそうです。バーに居る観衆へのインタビューでは、「バカヤロー、なんで東京なんかでやるんだよっ」「何でカブスが行く必要があるんだよっ」という反対の意見に集約され、日本で開催することは、「大リーグの技術を見せ、マーケット拡大に役立つ」、と言う人など一人もいません。気持はわかるような気がします。 ソーサ人気にあやかり、金の力で招聘したい日本側と、日本における関連商品、テレビ放映等の収入増で、フリーエージェント以後費用が鰻上りとなっているため安定的な収益源を確保したい大リーグの経営サイド側の思惑の事情もよくわかります。ホームラン王のマクガイアは、「16時間掛けて日本に行く意味が理解できないし、事故があったらチームを失うんだぞ、チームが急増しているため選手層が希薄化し、ただでさえ水増し状態になっているのにどうするんだっ」、旨を主張し、真っ向から反対していました。 入場券は12000円と聞きましたが、カブスだと上限で25ドルくらい、普通の席で15ドル程度、のためこっちの人からするとクレージーな値付けです。外タレのコンサートを東京ドームでやった場合、8000円くらいで、収容人員は5万人、関連グッズの売上も同じとすれば、大リーグの方がTV放映などがある分やや儲けが出そうな気もします。まあ関係者が1チーム100名くらいになるでしょうし、夫人同伴になれば逆に損になるかもしれません。なお、噂だとカブス・メッツ戦は大リーグらしくないレベルの高くない試合だったらしいのですが、本当でしょうか? 今アメリカでは「センサス2000」として10年に1度の国民統計調査が実施されています。2000年4月1日にアメリカ合衆国に在住している人全員が対象になります(不法侵入者、ホームレスの取扱いは不明)。なお、日本の国勢調査だと、ホームレスがいる場合その在住している行政区が担当となり、彼らをいちいち尋ねていくと聞きました。ホームレスが逃げると走って追って行き、自分の区から出るとそこで追っかけるのを止めるということらしいです。 さてこのセンサスですが、大学院や経済調査機関などでももっともらしい資料として頻繁に使用されるので、質問も入念に練った大量の質問が来るかと思っていたのですが、拍子抜けで、質問の内容的には結構浅いものでした。これに基づいて、政策的な判断がなされるのかと思うとちと恐ろしい気がします。このデータを元に市や州の財源を配分する可能性がある、旨記されていましたが、個人的にはこんなものを元にして良いのかと言う疑問があります。いわゆるデータの信頼度がどこまで高いか、という点と、適切な設問がなされているか、という点です。もっとも、難しくすると教育レベルの高くない水準の人や英語の分らない外国人(私も含まれる)からの回収率が一気に下がる、という構造的な問題があることは大きな理由の一つでしょう。 なお、アンケート紙は冊子になっていて、冊子は結構厚いのですが、1冊で6人分になっており、1人分は数ページという内容。質問はあなたの人種は、から始まって、家族構成は、彼らの年齢、人種は、何年在住か、職業は、給与水準は、等位しかありません。人種は、白人、黒人(アメリカンアフリカン、等)、ヒスパニック、と大括りの割には何故かアジア人の区分は細かく、ベトナム人、フィリピン人から日本人、韓国人までありました。 関係有りませんが、第二次世界大戦後にドイツと日本の占領は比較的早く進んだそうですが、その一因は戸籍謄本制度に有りました。両国とも昔から戸籍謄本制度が発達していて、常に記録が取られていたため、戸籍謄本を元に、身元調査や死亡・行方不明者等の割り出しが可能となり、早期の占領や、不要な混乱の防止が可能となったそうです。また日本の国勢調査でも、もっと詳細だったような気がします。この辺は統計王国日本だから可能なのでしょうか。アメリカは貿易統計等を振りまわしてくるくせに、自国内ではこのような統計調査を行っていると言うその矛盾?は理解できません。貿易統計など統計数値は基本的に信頼しては行けないという話がありますが、それを裏付けるような国内統計でした。 松田 吉隆@Chicago |