徒然なるままに記す異国滞在漫遊日記(遊び呆けている訳ではないぞ)
| 日時 2000年4月9日 |
主な出来事 小渕首相危篤と低賃金職種 |
シカゴ日記 4月9日 小渕首相の脳梗塞のニュースはCNNでも民放でも盛んに取り上げられていましたが、近年の日本の政治関連ニュースにとっては珍しいことです。アメリカでは、日本の政治関連のニュースは、この手のもの、もしくはアメリカの高官の来日程度しか報道されないのが実情です。恐らく聞いているアメリカ人の方も、日本の首相が重態であることは知っていても、その重態の首相名は誰も知りません。ちなみに先日の予備選の頃にジョージ・ブッシュ・ジュニアが日本の地理的位置を知らないことが判明してしまいましたが、彼は恐らく首相名も知らない点は間違い有りません。 先日の新聞WSJに興味深い統計データが掲載されていました。内容は、絶好調の米国経済の恩恵が広範な層に広がり、最低賃金層の給与水準も上昇しつつある、という内容でした。この労働省統計によると、平均賃金は、掲載されているものだけで、時給順で上から ガス電力等のメーター読み(13ドル)、小売店の売り子、清掃者、UPS等のメッセンジャー、銀行のテラー(窓口業務)、ファストフードの調理人(6.3ドル)、等、 となっており、この順序及び金額には驚きます。外国人労働者が汚い仕事をやっている姿が目に浮かんできます。一般に銀行の入出金などを行う窓口業務をテラーと称しますが、基本的に余り高等な職業とは見なされておりません。確かに業務内容は日常の入出金の受付などであるため、その通りと言う気もしますが、この辺は総合職が行う日本とは根本的に異なるようです。 清掃者には2種類あって、民間企業(ビル管理会社、大学、病院、等)に雇われて建物内を清掃する場合と、市等に雇用されてゴミの収集や道路などの清掃を行う場合とあります。日本とはシステムが異なり、ゴミ収集も民営化されているため、官側が行っているのは、実際には道路の清掃、雪かき、薬品蒔き(凍結防止)、官庁建物の清掃、等に限定されるようです。また彼らの給与水準も、日本のように世間一般に比較して高給(年金含む)が保証されているわけではないようです。日本は歴史的経緯もあり、この手の職の人々が圧力団体と化していますが、その辺の歪みの構造が良く分ります。この辺は石原都知事も問題視してのですが、結局手が付けられないことが分った、まさにアンタッチャブルの、誰にも手がつけられない一種のタブーの領域らしいですねー。 ちなみに民間に雇用される清掃人は、ヒスパニック、及び東欧系(シカゴではポーランド人)が圧倒的に多く、役所に多く雇用されている黒人は余り見ません。私のオフィスにも時間後(夜7時頃から)、ポーランドのおじさんおばさん達が毎晩掃除に来ます。これがCaliforniaではやはりヒスパニック(メキシコ人)の仕事らしいですね。なお、粗大ゴミを捨てて欲しいと頼む時に貼っておくシールは英語、スペイン語、ポーランド語の3種類表記になっています。 ファストフードはダウンタウンでは殆どが黒人で、ヒスパニック・アジア系は殆ど見ることがありません。これは両者とも英語が堪能ではなく注文が取れないという現実的な理由によるもの。アジア系はチャイナタウンの店で働くことは極めて多いのですが。なお、車で1時間程度の郊外や田舎町に行くとファストフードの店員が全員白人になったりします。 |