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徒然なるままに記す異国滞在漫遊日記(遊び呆けている訳ではないぞ)

日時
2000年6月4日
主な出来事
フランク・ロイド・ライト大先生





シカゴ日記 6月4日

今週の週末は、シカゴ北部のウイスコンシン州にフランク・ロイド・ライト先生の建築物を見学に行ってきました。イリノイ州はライト先生の縁の地であり、車で30分程度にオーク・パークと言う、彼のスタジオ(製作事務所)や作品の邸宅群がある地区には何度か行ったことがありますが、ウイスコンシンにある著名な建築物迄は面倒で行かずじまいでした。今年帰国する可能性もあるため、ぜひ行くべき場所の一つとしてクリアすべく、行くことにしました。(この辺の旅行記と写真は別途ホームページに掲載予定ですので、御興味のある方はそちらを御参照下さい)。

ちなみに2日間で合計520マイル=830キロ、土曜の夜はミルウォーキーのクラブでロックのコンサートに行き、宿に到着したのが夜の1時30分で、ちょっと疲れたあ。このロックのコンサートは、Tony Levinという、キング・クリムゾンというプログレのバンドのベーシストで、この日を境に私の最も敬愛するベーシストに仲間入りとなりました。観客約100名程度の少数ですが、非常に優れたもので、終了後にはサイン会となってしまいました。小さいことも良さの一つかもしれませんが、私の2000年コンサートの上位3位までには軽く入るほどの良さでした。

元々ライト作品はイリノイ・ウイスコンシンを始めアメリカ各地に点在していて、また住宅(特に別荘)関連が結構あり、廻るのが非常に困難です。クライアントが殆ど大金持ちで(ライトも関連するイギリス・ウエールズからのファミリー等含む)、この人達の別荘がとんでもない所にあることがその理由の一つです。1910〜1940年頃の交通手段は船とか馬車、車でよくもまあ移動したなあという風にも思える程辺鄙な所で、現在でもまともな地図がありません。辺鄙な場所のせいか、外国人らしき人、いや有色人種は全くいません。全員が白人(スカンジナビア系の?)ですから、日本人等はいるはずも有りません。なお、ウイスコンシンはアメリカ建国当時、スカンジナビアの人々が自然環境(気候)が似ていることから、多く住み付いたという経緯があります。

今回行ったのはタリアセン・イーストという彼の設計事務所、クライアントのファミリーが設置した学校、同ファミリーが現在でも所有する教会などです。アメリカでは歴史的遺跡が大変少ないため、国立公園などに指定し自然は丸ごと保全することと、有名なものは国や何らかの財団(基金?)が所有・管理することが多いです。ライトの場合にもそれがあてはまります。

基本的に、
1.現在の所有者が使用しているから、非公開(住宅に多い)
2.現在の所有者が使用しているけど、有志で公開(オフィス、教会などに多い)
3.財団が管理して、公開(所有権を取得した住宅関連、スタジオ等)

に分類され、3が多いようです。3の場合には入場料を取ってガイドが案内し、内部の写真撮影は不可となっています。また外部は近寄れますが、今回のタリアセンのように、敷地が広く敷地に囲いをされている場合には外観も見ることが出来ないようになっています。まあ、放置すれば何をされるかわからない国ですから、仕方がないところでしょう。

日本にも縁のある人で、日生劇場が隣接する帝国ホテルの取り壊し前は、ライト先生のデザインで格式の高いものでしたが、時代の経過と共に老朽化が激しく、最有効利用(上空利用)ではないことから、取り壊しとなったようです。ファサードだけは明治村だっけ、保存されているようです。この辺は逆に興味があるようで、質問されてしまいました。帝国ホテルの横にうちの会社の本社があるよ、と言ったら驚かれました。また日本美術の収集家(安藤広重等大量に所有)でもある一方、金銭感覚に乏しかったようです。設計料等の収入があると直ぐに美術品を買い漁ってしまい何も残らない、等ということが頻繁にあったり、自己破産の類は数回合ったそうです。この辺の人間ライト像は案外面白いみたいです。






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