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徒然なるままに記す異国滞在漫遊日記(遊び呆けている訳ではないぞ)

日時
2000年6月11日
主な出来事
Measles(はしか)と臓器移植





シカゴ日記 6月11日


先般、妹の子供9ヶ月が病院ではしか(Measles)に感染したらしく、至急メールが送られてきました。

何でも、1年未満の子供がはしかになるのは拙いらしく、至急ワクチンの類を投与する必要がある、で、必要なワクチンは「γ(ガンマ)グロブリン」で、血液製剤の一種。問題は現段階でミドリ十字で有名になった血液製剤が安全かどうかと言うこと。問題の血液製剤が出まわった頃(昭和50年代?)とは時代背景も血液製剤の周辺事情も異なっており、医師も安全だし、これしかない、と言っているもののどうも不安でよくわからないらしい。妹夫妻は日本最大の製薬会社勤務(両方とも薬剤師等)ですが、それでも良く分らないとは空恐ろしいのですが、アメリカの事情を教えて欲しいとのこと。

土曜日の夜に知ったため電話も出来ず、ひたすらインターネット調査となりましたが、γ(ガンマ)グロブリンのスペルも複数あるらしく、全然分らないのが実情で、素人の限界を感じました。苦しみつつ調べて行くと、
1.アメリカでは(アメリカ原産の)はしかは事実上根絶されており、患者が発生した場合には、海外からのものである、という勇ましい(真偽を疑う)論文があること、
2.通常は12〜15ヶ月で予防接種をしそれまでに掛かると危険、
3.γグロブリンは、血液中の抗体機能を濃縮?・強化したもので、病原菌へのワクチンとして有効である、
程度しか見付かりません。

妹のリクエストに対し、全く答えになっていないのを承知で、誠意を示すため、この辺を適当に整理して送付し、また電話で、友人で知り合いの医者を複数探して意見を聞くしかない、とアドバイスしました。結局妹夫妻も納得してγ(ガンマ)グロブリン投薬を了承し、今では完璧に回復し、逆に元気過ぎて困るらしいです。よかったよかった。


先日臓器に関して、実に興味を引かれる新聞記事が掲載されていました。

臓器や人体の各部分毎の値段が記されているのですが、驚くのは合計の価値。ここでは、臓器は心臓や肝臓や角膜等を示し、人体の部分とは足とか腕とかを指しています。記事によると、全部合わせて約23万ドル(約2500万円)程度にしかならないようです。腎臓などのブラックマーケットって結構高い値段(5000万円?とか)で取引されていると思ったのですが、フィクションの読み過ぎでしょうか。確かに炭素と水素と酸素と窒素等(後はカルシウムなど)でできているわけで、原材料としては結構安いのですが、半製品(部品)としては精巧なもので、機能さえすればもっと価値があるのかと信じこんでいました。

最近のクローン技術では、自分のDNAを操作して、自分の部分、例えば腕とか肝臓とか、と作り出すことが出きるらしく、ネズミとかでは実験済みであるそうです。なお、DNAには体全部分の情報が入っていますが、どの部分に配置されるかにより使用可能になる機能が選別されるらしく(例えば脳に配置されたDNAなら脳としての機能しか行わず、心臓等としての機能は作動しない、等)、これによりスペアの腕とかが作れるようになるんだそうです。一刻も早くこのクローン技術が事業化されることを祈るばかりです。

じっくり考えると、人体のパーツは臓器とは必ずしも異なり、そもそも他人に移植できるものか(移植できなければ市場では無価値(ただし本人には無限の価値)とも考えられる)、価格とは何の価格なのか(要するに売却者が購入者から受領する金額?か、病院が売却者に支払い、購入者はもっと支払うのか、市場価格は存在するのか、等)、興味深い点は一杯あります。

また、実際に交通事故などで脳死状態に陥り臓器提供を行う場合、謝礼とかがどうなるのか結構興味のある部分ではあります。日本人的考え方なら、大変貴重なものを頂くのであるから、ある程度気持でもお金を包むというのが当然の感情だと思われますが、これもわかりませんねー。まさかボランティアではないと思いますが。

参考に、アメリカの自動車免許証は各州により発行され、発行の基準も微妙に異なっています。で、免許証の中の項目には、氏名・住所だけではなく、身長、体重、性別、Donorが掲載されています。Donorとは脳死に陥った時に臓器移植をするかどうか、ということで、ここに印字されていると、本人が臓器提供に同意したものと見なされます。臓器移植は確かに1秒を争うので、事前に当人の意思を確認しておくのは合理的ではありますが、後で家族などの関係者と大揉めにならないのでしょうか、実に不思議です。
これが免許証発行時に問われますので、免許証取得の際には、本当に注意しましょう。






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