徒然なるままに記す異国滞在漫遊日記(遊び呆けている訳ではないぞ)
| 日時 2000年10月15日 |
主な出来事 Manhattan旅行 (Bass Day 2000) |
シカゴ日記 10月15日 先般は、約1年半振りでNYC(マンハッタン)に行って参りました。目的は主に2つで、フランクロイドライトの建築物(グッゲンハイム美術館)の見学、及びBASS DAY 2000なる音楽イベントの参加です。マンハッタンは何かと高くつくので、余り好きではないのですが、不思議なもので行くと行ったで飽きずに面白いですね。今回は日本人経営のベッド&ブレックファスト(民宿風の安宿)を見付けたので、そこへ宿泊。マンハッタンではとんかつも食えるし、面白いイベントはやっているし、シカゴの比ではありません。 グッゲンハイムは5年前に行った事があるのですが、もう一度他のライト作品を見た後に見比べたいと言う気持から、再訪することにしました。行った所が、今週は常設展示の低層階及び新館だけでが公開されただけで、企画展示は来週から。肝心な箇所が見えないと言う実に残念な状況でした。また、その来週からの展示がGIORGIO ARMANIの作品展示であり、これも是非見たいよう、と地団駄を踏む思いで、重ねて残念でした。なんとか行こうと画策しています。 外観だけの印象ですが、以前来た時には新館が建築中で、当時は賛否両論でしたが、竣工してみると以外に巧く収まっています。この新館は高層なのですが、デザインが抑え目でいかに本館を惹きたてるかと言うことに腐心した後が良く見うけられます。また、内部ですが、本館はスロープの回廊となっていますが、新館はさすがにそこまでは真似できなかったようです。 さすがに目玉の建築物だけ合って、丁寧な維持管理がなされていることがわかります。手入れにも手間隙の掛かる金食い虫で、金持ちの道楽以外実現できないタイプの建物であることを再認識しました。 Bass Dayは、NYCにあるベース専門学校が主催するベーシストの集うお祭りイベントで、内外の著名ベーシストのうち毎年6名くらいを選出し、一人40分くらいデモ演奏を披露します。また協賛する楽器メーカー(フェンダー、ヤマハ、等)も多数展示されていました。ベースの音は地の底から響き、時に金属音だったり、また特に弦を叩く(スラップと言う)と、ぶぃんぶぃんという音が出たりするのですが、これに魅せられた人々で一杯です。かく言う私もその一人でしょう。あちこちで、ぶぃんぶぃん鳴っていて壮観(うるさい)です。どうせ日本人など私だけだろうと思ったら、楽器メーカーには日本人が目立ち、また日本のベースマガジン関連の人々もスタッフとして働いていました。なお、ベースはギターに比較し、丈が長く弦が太く作られ(弦数は基本は4本)、低音が出るようになっている楽器です(当たり前ですね)。 面白いのは、演奏者だけでなく、単にゲストとしても結構な著名ベーシストの参加者がいる点。Steely Dan(音や演奏に実に細かいグループ)、から日本の吉田美和、SMAPまで、幅広いアシストを行い、所謂エレクトリックベースの創始者的存在であるChuck Raineyや、Lee Ritneour始め矢野顕子まで幅広くカバーし、坂本龍一には「NYの一流ミュージシャンの音楽性の高さに感嘆した」と言わしめたAnthony Jackson(この人は先般病に倒れ、奇跡のカムバックをした人)等、あれっ、という人がその辺を歩いているのだから驚きます。 あちこちで、こう言うプロに質問する光景が見受けられましたが、アメリカはこの手のミュージシャンと観客の垣根が大変浅くて、詰まらない質問でも気軽に答えてくれると言う風土があります。この辺はアメリカの平等と言うか、偉ぶらず、丁寧に教えるプロ側の寛容な態度と、プロ側の垣根の低さというのは、実に気持の良いものがあります。こう言う風土があるから音楽を創る層、聞く層も充実するんでしょう。これはビジネススクール等で、著名な大学教授が1週間のうち必ず数時間を生徒のために確保しているのに通じる所がありますね。 なお、主な参加者は、Oteil Burbridge、Billy Sheehan(ロック系ベーシストでは第一人者)、Percy Heath(功労賞を受賞してました)、Gary Willis(早弾きの超テクベーシスト)、Will Lee(TVのDavid Letterman's showに毎日出ている。この人は明るくて楽しい)、Marcus Miller(後期Miles Davisのプロデュースをしていた実力者で、日本でも人気。この日のトリ)等で、うち4名にサインを貰いました。 引退後の私の夢の一つに、パソコンで自由に作曲してベースを弾きこなすことがありますが、この日はとても真似できない先達を見てしまったようです。 |