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日時 1999年10月10日 |
主な出来事 |
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先日、Bruce Springsteenののコンサートに行きました。彼(アメリカではBossと呼ばれている)の人気たるや、それはそれは絶大なもので、年齢を問いません。コンサートに来ている人も20歳代から50歳代くらいの人達で、実に幅広の世代に指示されています。チケットを取る時も凄くて、普段なら販売当日1時間前(くじ引きする集合時間)にせいぜい50人くらいが並ぶ程度ですが、その日は200人以上が並んでいました。聞くと朝6時くらいから並んでいると言うことで、日本ならウドーの前に整理券を求めて並ぶなどと言う事は結構ありますが、アメリカでは結構珍しい。 この人のコンサートは自分が燃え尽きるまでやる、大サービス精神をモットーにしており、それこそ以前なら前座なしの4時間ぶっつづけなんて当たり前の世界でした。私は92年末にBostonで初めて見ましたが、その時も8時30分頃から始まって終わったのが夜の12時30分で燃え尽きたと言う感じでした(途中休憩20分)。今回は約3時間と、年を取って50歳代になってからはちょっと短くなってしまいましたが仕方がない。ロック評論家の渋谷陽一が言っていますが、この人のコンサートは橋本聖子と同一で、体がぼろぼろになって燃え尽きたと肉体で感じるまでやって、初めてカタルシスを得るという凄まじいものである、と。なるほどとうなづける内容であります。また、プリンス(黒人の独特の音楽を嗜好している。私は好きでない。パープルレインが有名)は完全主義者として有名ですが、彼をして「Bruceのライブは凄い」と言わしめている人でもあります。来日するのかな。 先日1日遅れの日経を読んでいたら、ネット販売規模が35兆円になる旨の記事がありました。これは、ネット先進国アメリカのamzon.com等の成功から、日本でも同じような状況が生まれるだろうと言う推測に基づく、一種の期待を込めた記事でありました。本当にそうかあ、個人的にはこの議論は甘すぎるような気がします。日本の商品流通とアメリカの商品流通、その現状等を余りに無視した、御粗末な議論として成立しているような気がします。 一般にネット販売の可能性には、車、旅行、オークション、書籍、CD、薬品(コンタクトレンズを含む)、パソコン関連、チケット、等が挙げられます。最近はより進化を見せ、ワイン類を始めとした食物もあり、デリバリーまで出現しています。私はどのカテゴリーが一番売上・需要があるか知らないので深い議論は出来ないことに注意。 まず、車・中古車の可能性は不明ですが、少なくとも街中のあちこちにディーラーの有る日本と、あんまりディーラーがなくて、郊外まで出かけなければ車を購入できない、もしくは中古流通市場が非常に整備されているアメリカとは、そもそもの需要の質に大きな差が有ります。ちなみに私の家からディーラーまで約40分かかります。 また、旅行はアメリカほど国内旅行に航空機を使用せず、また航空券自体に価格差の見えない日本に、インターネットで探す手間を掛けてまで需要があるのかどうか、大変不明です。オークションも、日本人が基本的に中古品に価値を見出す国民性ではないことを皆自覚しているはずで、これはアメリカとは根本的に異なる大きな差です。アメリカの人は安ければ中古でも良いんです。 食品はまだ議論できる段階には来ていません。チケットはほぼ市場を独占している状態の、ぴあの会員にならないと応募できないと言うわけのわからない問題があったはず。 で書籍・CDですが、 1.再販制度の存在があり、価格が自由決定できない、 2.書籍(もしくはCD屋)が駅前に必ず1軒は存在する日本と、ダウンタウンの中心に行っても1件有るかどうかのアメリカでは書店に対する根本的な需要の差がある、 3.またアメリカは品揃えが御粗末過ぎる、 4.流通=絶対的郵送コストが比較的安価、等、 アメリカではネット販売が根付く絶対的な理由が複数ありますが、日本はどれもありません。日本のように購入代金と同じ位の送料を取られたら買う気なんてしないし、ネットで買っても近くで買っても同じ値段なら近くで買うほうが良い。当然ですよね。アメリカは元々大変御粗末な書籍販売網しかなくて、それを埋める間隙の中でネット販売が成長したわけで、この辺をきちんと分析して欲しいものです。日本は値段の高さなどの非効率性は有りますが、全国各地隅々に書店などが行き届いている極めて稀で、かつ民度の高い(本屋の多さ=民度の高さとすると)国なんだと思います。それゆえ35兆円など絵に書いた餅だし、書籍類の売上が飛躍的に拡大すると言った、絶対的なパイ拡大はありえないでしょう。もっと別の方向性、例えばネットのみでのバーチャルアウトレットとか、対面販売以外のネット上のみ本を割り引き出きるとか、しないと客は根付かないし、アメリカとの格差は縮まらない。 さて、The Matrix、誰か鑑賞した人はいますか?私は先日ビデオで見ました。 日本のアニメーション・漫画を参考にした戦闘シーンが売り物だそうで、製作者曰く、「戦闘シーンの原案は日本のアニメ(漫画)から来ている」。これって北斗の剣等のシーンと同じで、動きが速すぎて拳銃の弾を手で取ってしまうとか、弾道が直線状に描かれるとか、弾丸を避ける体の動きのスローモーション、人間が飛んで行く飛び方、等まさに日本の漫画そのものです。いやー楽しいっすね。さらに製作者がシカゴ出身らしく、撮影しているのはシドニーだが、出て来る街の道路の名前は、全てシカゴのダウンタウンからとっているそうです。 |