| OUR LOVE HISTORY |
| 『始まりは・・・』 | 異国の地の緑の続く丘に建っている、そこは私が通っていた全寮制の学校「R英国学院」(学校名は秘密)。 そこは「R」という小さな社会になっていた。 そんな所に新たにそこの住人となるべく、学期初めになれば新入生が入ってくる。 1つ年上の君「K.T」(本名は秘密)はその時やって来た。 1学期が始まり、1週間ぐらい経てば、球技大会の練習の時期になる。 それまではあまり接点もなかった君だったけど、仲良くなったきっかけは球技大会の練習の時の君の何気ない一言からだった。 ドーム跡でいつものように各色のチームが混ざって、ドッジボールの練習に励んでいた。 名前しか知らなかった1つ年上の新入生と目が合った、その瞬間、「こんにちは、こんにちは」とペコペコとお辞儀しながら挨拶してきた。その時はどう反応すればいいのか少し焦った覚えがあるが、なんとも明るくフレンドリーだなぁという第一印象を受けた。 そんな君はちゃっかりドッジボールのMVPを獲っていた。 その明るくフレンドリーな新入生「K.T」は度々うちのクラスに遊びに来るようになった。君との関係の始まりだった。 | ![]() |
| 1999年1学期初め |
| 『少年K.T君』 | よく一緒に遊んだのは2学期頃だったと思う。私が思うに1つ年上の学年の男子で一番中が良かったのは「K.T」だった。 うちの教室に遊びに来ては周りの人達と一緒にトランプゲームの大貧民やUNOをやったりした。 私は君にからかわれたりして「ツルピカハゲ丸子」とか「デコピカオ」とか意味不明なあだ名を付けられて、おでこをバシバシ叩かれたこともあったし、「姉御ぉ〜」とか言ってゴッゴして遊んだり。この「R」という隔離された空間の中で、精一杯飽きることなく遊んでいた。 ある時、君はひざのじん帯を痛めて、松葉杖を使って過ごす日々が続いていた。そんな時でも松葉杖を使ったりして一緒に遊びつづけていた。 いつでも遊んでくれる君はホントに楽しい存在だった。 2学期の終わり、年賀状を出す約束をしたら、正月に入ってから、イギリスから年賀状が来た。君からの始めての郵便だった。 その頃私には「好きな人」が存在しなかった・・・。 | ![]() |
| 1999年2学期頃 |
| 『気になるヒト・・・夢』 | 3学期頃になると、私が1人きりで教室にいるのにも関わらず、ちょくちょく教室に遊びに来ていた。 私も全然違和感を感じなかったし、君も何のためらいも無く、今まで通り教室に来ていた。 いつか全校漢字コンクールがあった。その時、君と「私が80点以上だったら、ご褒美になでなでしてね」と賭けをした。そして、その頃うちのクラスは漢字に力を入れていて、クラス全員で速報に載るという、驚異的な記録を出した。そこで私は80点以上を見事に採れたのだ。そして、私は思う存分なでて(というかグシャグシャにされて)もらって、髪の毛がボッサボサになった。 私は君が教室に来てくれるのが楽しみになっていた。 3学期の体育の授業は長距離がメインになる。その年、うちの学年の体育の授業は1つ年上の学年と合同授業であった。1500m走だった。私は左ひざの筋を昔痛めたが走っていて、また痛みが再発し、そのせいもあってかふくらはぎがつりそうになった。その時、君は左足のマッサージをしてくれて、「肉離れしたら、サージェリー(保健室)まで転がしてってやるよ」と言ってくれた。 そんなある日、君が夢に出てきた。なにかその夢は私に大きな影響を及ぼした。変かもしれないけど、意識し始めのきっかけはその夢かもしれない・・・。 | ![]() |
| 1999年3学期頃 |
| 『告白』 | ようやく「好きだ」っていう感情が心の中ではっきりと現れ始めてからも、それまでは曖昧な気持ちで、自分でも分からなかったから、友達と恋バナをしても、「好きな人できたよ」って言い出せないままでいた。だから、「もう、いいか」とこれからもずっと隠していこうと思ったが、そうは行かなかった。 私は5人部屋のドミトリー(寮の部屋)で、ある日、佑香ちゃんが風邪でシックルーム(病人用のドミトリー)行きになり、麗奈が家に帰った日の夜、親友の江里と友理子と3人になって、就寝後もしゃべりまくっていた。 その時に出た話題で「氷(本名は秘密・・・。)は好きな人いるの?」という質問が降りかかって来た。私はもう1年も好きな人がいなかったから。 私は「・・・うん、いるよ。」と答えた。すると2人は「誰?何年生?」と更に質問を重ねてきて、いっそのことこの際だから言ってしまおうとは思ったものの、はっきり言い出す事が出来なくて「T・・・。K.T・・・かな。」とイニシアルで答えた。「T・・・T・・・K.T・・・?」2人は誰なのかを悩み考えていた。すると「・・・あ〜分かった。T君!!でしょ?」御名答だった。「・・・ん。そう。」と呆気ない返事をしたが、事実少々照れていた。 神様、どうか私に君を好きでいさせて下さい。たとえそれが1枚の夢の中の恋物語で終わってしまっても良いから・・・。 | ![]() |
| 2000年3学期のある日 |
| 『フタリ』 | クラスメイトが周りにいても私とばっかりしゃべってくれる君。私が1人で教室にいても遊びに来てくれる君。遠くで歩いてる君の背中を目で追うようになっていた、片思いの日々。2人きりの時間が楽しくて、嬉しくてしょうがなくて。 そんなある日、友達と語らってると、「T君てさ、教室に来ても、氷とばっかりしゃべってるよね。絶対氷狙いでうちのクラス来てるよね〜。」といきなり言い出した。「はぇっ?!」と思ったが、そう言われると、やっぱり素直に嬉しい。しかし、中にはとんでもない事を言うやつがいた。クラスメイトの男子Hは君にこんな事を言い出した。いつものように、君が遊びに来て、夕食の時間になり、ニューホール(食堂)へ向かおうと教室を出る時の事だった。Hは君に「T君もし、氷に告白されたらどうするんですかぁ〜?」と質問した。横で聞いていた私は赤面した。その質問に対して君は「・・・ん・・・?別に・・・。」ちゃんと答えなかった。でも、はっきり言うとちょっとホッとした。もし、ここではっきり「え〜?嫌だよ〜。」って側で言われたら、ショックは隠せないから。 3学期の後半に入ってくると、本当に2人きりで仲良くしゃべっていたと思う。そんな姿を周りの人達に目撃されても、「ま、いいか」と否定するでもなかったので、周りに気にせずにこうしていられるのが、私には本当に嬉しい事だった。 3学期が終わり、帰宅した。 暇を持て余した春休み、頭の中は君のことでいっぱいだった。「そうだ。手紙を書こう。」イギリスの君に手紙を書くことにした。そこで、ドサクサにまぎれて「実は好きでした」と書こうとも思ったが、はっきり書く事が出来ず、「これからも遊んでね」とちょっと遠まわしな言い方だった気がする。告白して、今までのように楽しく話せる関係を失いたくは無かったから・・・。 そして、ドキドキしていた私の所へイギリスから手紙が届いた。そこから手紙の交換が始まった・・・。 新しい学年で1学期を迎えた。私はこの日をずっと楽しみにしてきた。でも、久々に君の顔を見ると緊張してしまい、思うように話に行けない。とは言うものの、1週間も過ぎれば元のようにしゃべれるようになった。 うちの学校には2時間目と3時間目の間の休みが15分あって、ティーブレイク(朝ブレと呼んでいる)をとれるようになっている。そして、夜には7時間目(無ければ自習)と8時間目(無ければ自習)の間にも、ティーブレイク(夜ブレと呼んでいる)がある。その時間は私は欠かさず君としゃべっていた。それがもう日課のようになっていた。 そうして、学校中のたくさんの人にその姿を頻繁に目撃されるようになった。そんな私たちの姿を見て、周りが黙っているはずが無かった。「ねーねー。あんたら付き合ってるの?」とよく聞かれたが、「え〜?ううん。」と答えていた。だってまだ告白もしてないし。 クラスのヤツらは私の気持ちを良く知っていた。だから「絶対大丈夫だから、告白しちゃえば〜?OKだったら、スピッツ、NOだったらゆず歌ってやるから。」とからかわれたりもした。 運命の日はこの日だった。この年の球技大会は君のいた赤組が勝利を収めた。そしてその夜ブレの事。いつものように、取り止めの無い話をして盛り上がっていた。そして、その中で君が「最近カップル増えたよなぁ〜。」とニューホールでブレイクをとっている人の中からカップルの数を数え出す。「12・・・13・・・」周りを数え終わって、顔を見合わせると「・・・じゅー・・・よん・・・??」と君は私たちを指で指した。私は思わず「・・・うん・・・!!!」と答えた。 特にどっちが告白したわけでもない、なりゆきなのか自然に私たちは『恋人同士』という関係になっていたのだ。 あの瞬間の幸せな気分は今でも覚えている。 夜ブレから教室に戻って、待っていたのはクラスからのスピッツだった。 | ![]() |
| 2000年3学期終わり〜 春休み〜 2000年1学期初め |
| ・・・まだまだ続くよ!!!氷壺秋月の恋の思い出・・・!!! |