「ね・・・・・・ヒツジの絵をかいて・・・・・・」
ふしぎなことも、あんまりふしぎすぎると、とてもいやとはいえないものです。
人がすんでいる、どんなところからも、千マイルもはなれていて、それに、いつ死ぬかもしれないところで、 ヒツジの絵をかくなんて、とてもばかばかしい気もしましたが、ぼくは、ポケットから、一まいの紙と、 万年筆をとりだしました。
が、そのときぼくは、地理と歴史と算数と文法だけしか勉強しなかったことを思い出したのです。
そこで、そのぼっちゃんに(すこし、むっとしながら)絵はかけない、といいました。
するとぼっちゃんは、こう答えました。
「そんなこと、かまやしないよ。ヒツジの絵をかいて」

(サンテグジュペリ/星の王子さま)



GS
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