ドクトルF硬式プロフィール
『編集屋稼業 激闘篇抄』(※抄……写す。ぬきがき。)  
A Hard Workin' Editor &Writer excerpts By Doctor.F  

アンダー・ヘアーの写ったポジに×印をつける作業にも飽きてき た「おれ」は、次なる新天地を求めていた。1980年代半ば。当時ブームだった小型判型のアイドルが表紙 のグラビア誌。エッチ記事も豊富な買いやすいエロ本は、完全版下 入稿の体力的にキツイ職場であった。ここで基礎的な技術を学んだ「おれ」は、職場を移動。マニア向けともいえるテレホンカード情報誌を経て、再びアイド ル雑誌に請われて行く。  編集プロダクションという小さいながらも、明るく楽しい職場と バイトたちに囲まれ、仕事はうまく転がるかに見えた。しかし、幸 せは長くは続かない。約半年で雑誌は休刊、編集プロダクションは 解体へ。行くあての無い生活の所へ、友人・知人からの仕事の依 頼が増えて行く。フリーランスとなった「おれ」は、不死身書房刊『龍マガジン』 の情報ページなどの記事を埋めていく仕事を請ける。フリー時代の 仕事は、当時業界誌だった『日系エンタテインメント』や硬度10 社の『箱』などの固めの記事から、『ドリ部』『ポップコム』『地 下』など多岐に渡る。アニメだの漫画だの香港だの台湾だのオリジナルrデオだのといっ た隙間ビジネスを看板に、国語が出来ないというハンデを背負いつ つ、そこは好奇心とフットワーク、直感とイマジネイションを駆使 しながら仕事を続行。ミノール・カワサキという映像監督のもとで、いくつかのオリジ ナルrデオやテレビの仕事を手伝う(「夜にも奇妙な物語」という不 死テレビでの人気シリーズのうち1本を原案。『覆面』と題されたそ れは、高視聴率を記録した)。1990年代、所謂泡期の恩恵はこんな「おれ」にも降りかかっ てきていた。予算をフンダンにかけた雑誌をまかされ、メキシコ、グァムへの取 材旅行敢行。順風満帆、酒と薔薇とベッドでいただく朝食の日々は 暗転する。雑誌は創刊されず(準備号のみ出た)、女は離れた。 明日という字は明るい日と書くんだぜ、という言葉を漫画家に投げ かけてもらうが、この時「おれ」はその漫画家から原稿を奪い取 り、再び不死身書房の門を叩くのだった。 月刊『漫画龍』の編集となった「おれ」は、まっとうな社会人にな ろうを合言葉に、ささやかだが「幸せ」というものを求めて日本会 社主義に沿おうと努力をするのである。それから8年の時が過ぎた。 面白くも悲しい90年代は、金も恋も希望も。まるで真夏の逃げ水 のようだった。いまや中年の域に達してしまった「おれ」はあいかわらず独りで 夜の底を生き続けている。 21世紀という甘美な響きを前に、この先何があるのだろうか。世紀 末はこれからである。 『編集屋稼業』は、ドクトルFの自伝的長編小説として、青春篇、 怒涛篇、激闘篇の各巻が21世紀より準次刊行の予定である。ドクト ルFへの質問やこの本の詳細を知りたい方は、メイル送っていただ きたい。
※ なあーんてね。 細かなプロフィールよりも、こういうのも面白いかも、と思いまし た。 収集週記の感想やドクトルFへの励ましのお便りもお待ちしています。

TOP プロフィール2へ --------------------------------- (C)ドクトルF All rights reserved.