∇Δ夢のかけらΔ∇   02/11/17



夢の破片を探しに行きたい。

あの頃見た夢の破片は

今はどこに眠っているのだろう。


長い年月を経て、自分の心の奥深くに埋もれてしまった夢の破片。

その色合いも姿形も、あの頃とは変わり果ててしまっているかもしれない。

昼間の青空が、夜の灰色の空に変わるように。

夏飛んでいた蝶が、秋には死期を迎えてその羽を休めるように。

あらゆるものが同じではいられないから。


夢の欠片の中には

もしかしたら偽物が混ざっているかもしれない。

ほうっておいたらすべての花が枯れてしまいそうで、

それを悲しく思った人が、あるときこっそり創りものの花を

その中に混ぜてやったとしても不思議なことではないから。

でも綺麗な花壇の中に、1本くらい造花が混ざっていたとしても

その美しさは嘘にはならないよね。


他の花が枯れた後でその花だけが咲き続けたら

それはとてもさみしそうだ。

でもそんな心配はいらないよ。

夢の欠片は消えたように思えてもたしかに存在し続ける。

形を変えても残り続ける。

ちょうど死んだ生き物が土に還るように。

無くなったように思えてもそれはたしかにどこかに残っている。


明日自由になれるなら。

夢の欠片を探しに行くよ。

輝きに充ちたダイヤモンドのようなものから。

形の崩れたガラス細工のようなものまで。

全部、全部その欠片を広い集めて

いつか自分が旅立つときに見送ってくれる人達に

渡してあげられたらいいな。