言霊――言の葉



心象


雪降りて
ちらちらと

息けぶり
真綿の如く
ひらひらと

ああ
思い出の奏でる音が
純白の静寂から
聞こえてくる

 
2003年11月14日 21時59分30秒


刻々と


疲れ果て
歩み止め

遣る瀬無く
天仰ぐ


そこには
空が

碧く
高く



又 歩き出す

 
2003年11月10日 15時59分30秒


未解凍


紡がれた
別れの言葉は
絶対零度

どうしよう
粉々に
崩れそう

 
2003年10月16日 17時43分59秒


旅立ち


果て無しと
謳われし山を
登りつめ

眼前に
広がりし光景を
眺むるに

悟るは更に
果て無し我が世


旅立つ

 
2003年10月11日 16時37分23秒


可憐花


ああ
笑っている

目を閉じれば
こんなにも
近い

だのに現実は
遠い
遠い

遠くで
君は微笑んでいる

もう
手が届かない

この世で只1輪の


 
2003年09月26日 23時03分46秒


ユメウツツ


白兎を追って
黒塗りの穴に落ち

赤い薬を飲んで
青い服が縮んだ

緑の虫に尋ねたら
桃色の国へ行ったそう


道に迷ったら
トランプに捕まったわ
ハートだった


ハートなんて嫌いよ


目ガ覚メタラ
はーとダケ
びりびりニ
散ラバッテタ


嗚呼
夢じゃない

 
2003年09月20日 18時29分09秒


幸い


独り砂漠に佇めば
ひらひらと風のゆく
まったきの孤独など
無いのだと

独り海原に漂えば
ひたひたと波の寄る
まったきの孤独など
無いのだと

独り大樹に寄り添えば
さわさわと葉の揺れる
まったきの孤独など
無いのだと

独り虚空を夢見れば
さらさら小雪の降りかかる
まったきの無など
無いのだと

 
2003年09月19日 15時45分14秒




感情を
持て余し
言霊に

すべからく
宿りし
命を
持て余す

嗚呼
何という
言霊

 


リュウゼツラン


知らなかっただけ

暗闇の中で
何も見えない
それでも前に
手をのばそうとした

怖かっただけ

天空の端に
立つのがやっと
それでも前に
踏み出そうとした


時が経つと
プラトニックが
続かない

傍に居たかった
傍に居て欲しかった

それだけだったのに

何故
時は
止まらないんだろう

 


果て無し


消えゆく
恋は
突然に

生まるる
恋は
突然に

立ち尽くし
倒れ込み

目を閉じて


君想うほか
癒すすべ無し

 
2003年09月17日 12時26分57秒


思い出


ごらん
あの青い星を

僕らがかつて
居たところ

何も知らず
何も恐れず
何にも貪欲だった

今はただ
遠く遥かに見える

 


月光炭酸水


この飲み物は
ツキを含んでいます

貴方に
いいことがありますように

 
2003年09月15日 12時55分07秒


月下に美人


時を待ち
時が満ち
今宵咲きぬる君


芳しき姿
見つめてこぼすは戯言に過ぎず

君は一夜の華
我は在らずして日毎咲く花


君は又
時を重ね
時を満たし
ただ
ただただ
咲くのだろう

我も
そう在りたい

 


七転び八起き


星が転ぶと
流れ星

転ぶのなんて
あっと言う間

願い事
間に合わない


ここに
貴方の為に
転ぼうとしている星が居ます

ゆっくりと

夢を言ってみて?

 


みなも


みなもに立ちて


水底見れば
鳥の羽ばたき

羽ばたくに
飛沫が生まれ
みなも揺れ

揺れて瞬くに
空に魚


流線を透かし
雲の間を

飛翔を透かし
波の間を


みなもは鏡

 


時を止める瞬間


この世には永遠のモノなど無い
なのに何故
その言葉が在るんだろう

ああ
それを望む時が
あるからだ

 
2003年09月14日 11時52分05秒


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