10月中旬
風林火山
井上 靖 新潮文庫630
BOOK-OFFの100円コーナーで見つけました。自分の好きな作家が100円で売っていると少し悲しいですね。色々な作品で山本勘介について書いてあるけれど、この作品ではどこか怪しく悲しげな雰囲気です。それにしても青木大膳はどこに行ったのかな。新聞連載からの作品だということなので、途中で趣旨が変わったのかも。そういえば横浜にある神奈川文学館で井上靖の特別展がやっているそうなので、見に行こう。
10月中旬
鮫とジュース
ロバート・キャンベル 東江一紀[訳] 文春文庫
10月24日〜24日
死にざまを見ろ(87分署シリーズ)
エド・マクベイン ハヤカワ・ミステリ文庫
87分署シリーズの14巻目。すでに87分署の面々も覚えているから、作者が書くそれぞれの警察官のエピソードも飛ばし読みする感じ。会話のページが多いので朝の通勤で半分くらい、帰りの通勤で残り半分読んでしまった。いつも、1950年代のニューヨーク(物語の中では架空の都市)の雰囲気が伝わってくるシリーズなのだけれども、今回のプエルト・リコからの移住者に対しての偏見やその移住者の子供達の行き方が良く伝わって来た。ウェストサイドストーリーの抗争なんかもこんな感じだったのかね。
10月26日〜31日
蒼穹のかなたへ 上巻 下巻
ロバート・ゴダード 文春文庫
新刊として書店に並んでいる時から、表紙の青色のきれいさに惹かれてました。ただその時はお金がもったいないなと思い買いませんでした。それから何年たったか覚えていないけれど恐るべしBOOKOFF、100円コーナーに上下巻とも置いてありました。で、読んでみたのだけれど次々と続く展開に電車を降りるのを忘れるほど熱中してしまいました。だけれども、途中がやけやたらに長いので、誰がだれだかあまり横文字の名前が覚えられない自分としては前のページを読み返しながら読まなければいけない展開でした。確かにラストもアッと驚くけれど、内容も少しイマイチでした。他の方の書評をインターネットで検索すると、『リオノーラの肖像』の方が面白いと書いてあるのでBOOKOFFで探そうっと。
11月1日
クレアが死んでいる(87分署シリーズ) LADY,LADY,I DID IT!
エド・マクベイン 加島祥造訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
ふと、この87分署シリーズを読んでいて思ったのだけれども、もしかして『太陽にほえろ』ってこれを題材に使っているのかな、と。だって、際立った主人公が毎回違うし、刑事も死んでしまうしね。この死んでしまうということに関してはこの本のあとがきに面白いことが書いてあるので、87分署シリーズが好きな方は一度目を通してください。ということで、今回はバート・クリングの恋人が殺されてしまいます。相変わらず会話のページが多いので一日で読んでしまった。このシリーズは殺人のトリックとかそういうことが問題ではなく、その事件の背景に対しての描写が面白いと改めて感じました。だから、このシリーズを始めて読む人がこの『クレアが死んでいる』を読むのと、1作目から読み始めてからこれを読むのとでは感じ方も全然変わるのでしょう。