オヤシラズ抜歯記 |
![]() 図1. レントゲン写真 |
この歯(図1の1)は、歯の上半分がすでに虫歯になっていて、 透けてしまっている。また、普通の歯に対して直角に生えているため、 磨きにくく、このままではさらに虫歯が進み苦しい思いをする.. という理由で抜かれることになった。実際、歯近辺の歯茎も化膿し始めており、 すでにかなりの痛みがあった。 [ 手術 ] まず麻酔を5,6箇所に打たれた。結構痛い。 麻酔の後しばらく、普通の体勢に戻されて、麻酔が効くのを待つ。 3分位すると、舌がビリビリし始めた。5.6分位から横にさせられ、 顔の上に口のまわりだけに穴のあいたシールのようなのを貼られた。 また、麻酔を打つ。これは、注射ではなく、先に針金がついた 農薬散布器のようなもので、針金の先から麻酔が出続ける? ようだ.. この針金を歯茎と歯の間に刺された。これが猛烈に痛い。 そして、歯科特有のドリルの音がし、歯を2つに割り始めた。これも痛い。 グリグリと上のかけらを取り始める。 ○田先生(長身187cmくらい)が鼻歌を歌いながら、 「いやぁ、若いね。若い」とうれしそうに言う。 「オヤシラズ抜くのは若いうちだね」 なんか楽しそうだ。 しばらく、グリグリやられていると、 「メキメキ.....メキメキ..」 上部のかけらが取れたらしい。次に、歯の根元の方にとりかかったようだ。 「これが出ないのは、前の歯にひっかっかているからだな... 」 「ぢゃぁ、もう少し削るか.....」 また、○田先生(長身187cmくらい)の声がきこえた。 ドリルが歯を砕き始める。い、い、いたい。や、やめてぃえ。 「はい、抜けました。これから、きれいに掃除して消毒、そして縫いますから」 そして4針縫われて終了。 かかった時間は、椅子にすわってから45分位。 その2,3日後、左下のほっぺたが腫れ、シモブクレ状態になる。 腫れた部分は硬く、歯茎自体が腫れているようだが、 痛みはほとんどなかった。 1週間後、抜糸。 ポッカリと、ごはんツブ1個分の穴が空いてた。 約1ヵ月で穴は半分位になった。 このオヤシラズ(図1の2)は虫歯になりかけていたらしいが、 痛みはなにもなかった。 一般的に、上のオヤシラズは下よりも抜きやすいらしい。 理由は、 [ 手術 ] まず顔を覆う布をかぶせられた。そして、お約束の麻酔。 今回は注射であった。3箇所に刺されたが、最初の一発目、 手前の歯茎にズブッとやられたのが一番痛かった。 そして、しばらく麻酔が効くまでジッとする。 注射で刺されたところを舌で触ると、驚くほどに腫れている。 「はい、それぢゃ始めましょうか」 ○田先生(長身187cmくらい)は相変わらず楽しそう。 「もうちょっと、イッっとして、イッっと...」 上の奥まったところなので、口を横に広げないと歯に とどかないらしい。 口の横の壁と歯の間のスペースからペンチらしきものが差し込まれ、 「メ、メキメキ....」 「はい、オヤシラズは抜けました」 なんと始まってから10秒ほどで、オヤシラズは抜けてしまった。 全然痛くない。おおぉ、なんか知らないが楽しくなってきた。 「次は、オヤシラズの上に生えているやつ(図1の2')にちょっと挑戦しますね。 30分位やって、ダメだったらあきらめます」 挑戦ってあんた。挑んでどうする。 そう思ったが、○田先生(長身187cmくらい)は 構わず口の横をグンとひっぱる。 オヤシラズよりも奥まっていて、さらに 歯の頭の方しか見えないらしく、口を横にガンガンひっぱっていく。 い、いたい。唇が、さ、さける。や、やめてぃえ。 「これは、難しいね。うん、難しい」 グリグリ、グリグリ、グリグリ。 「おっ、ちょっと動いたかな」 グリグリ、グリグリ。 「よし、もうちょっとだ。慎重に、と」 グリグリ。 ポロッと口の中に歯が落ちた。抜けたらしい。
今回は縫われることもなく、抜いたところを
消毒しただけだった。
かかった時間は45分位で、前回とほぼ同じであった。
手術以降、痛みも腫れもまったくなかった。○田先生(長身187cmくらい)曰く、 「こういう生え方している歯は、かなりめずらしいんだよ。 記念に持っていきなさい」 ということで歯をもらった。それを見ると確かに オヤシラズの根元に、小さい歯が同化していたのがわかった。 |