オヤシラズ抜歯記

レントゲン写真
図1. レントゲン写真
  1. 1995年12月18日(月) 左下オヤシラズ。
    関東○○病院 口腔外科 ○田先生(長身187cmくらい)執刀


    この歯(図1の1)は、歯の上半分がすでに虫歯になっていて、 透けてしまっている。また、普通の歯に対して直角に生えているため、 磨きにくく、このままではさらに虫歯が進み苦しい思いをする.. という理由で抜かれることになった。実際、歯近辺の歯茎も化膿し始めており、 すでにかなりの痛みがあった。

    [ 手術 ]

    まず麻酔を5,6箇所に打たれた。結構痛い。 麻酔の後しばらく、普通の体勢に戻されて、麻酔が効くのを待つ。 3分位すると、舌がビリビリし始めた。5.6分位から横にさせられ、 顔の上に口のまわりだけに穴のあいたシールのようなのを貼られた。 また、麻酔を打つ。これは、注射ではなく、先に針金がついた 農薬散布器のようなもので、針金の先から麻酔が出続ける? ようだ.. この針金を歯茎と歯の間に刺された。これが猛烈に痛い。

    そして、歯科特有のドリルの音がし、歯を2つに割り始めた。これも痛い。
    グリグリと上のかけらを取り始める。
    ○田先生(長身187cmくらい)が鼻歌を歌いながら、

    「いやぁ、若いね。若い」とうれしそうに言う。
    「オヤシラズ抜くのは若いうちだね」
    なんか楽しそうだ。

    しばらく、グリグリやられていると、
    「メキメキ.....メキメキ..」
    上部のかけらが取れたらしい。次に、歯の根元の方にとりかかったようだ。

    「これが出ないのは、前の歯にひっかっかているからだな... 」
    「ぢゃぁ、もう少し削るか.....」
    また、○田先生(長身187cmくらい)の声がきこえた。

    ドリルが歯を砕き始める。い、い、いたい。や、やめてぃえ。

    「はい、抜けました。これから、きれいに掃除して消毒、そして縫いますから」
    そして4針縫われて終了。

    かかった時間は、椅子にすわってから45分位。

    その2,3日後、左下のほっぺたが腫れ、シモブクレ状態になる。 腫れた部分は硬く、歯茎自体が腫れているようだが、 痛みはほとんどなかった。 1週間後、抜糸。 ポッカリと、ごはんツブ1個分の穴が空いてた。 約1ヵ月で穴は半分位になった。


  2. 1996年2月5日(月) 左上オヤシラズ + α。
    関東○○病院 口腔外科 ○田先生(長身187cmくらい)執刀


    このオヤシラズ(図1の2)は虫歯になりかけていたらしいが、 痛みはなにもなかった。 一般的に、上のオヤシラズは下よりも抜きやすいらしい。 理由は、

    1. 下の方は近くに太い血管が通っているため、かなり慎重にやらねばならない。
    2. 下の方が上に比べて歯が硬く、しっかりとアゴ骨に固定されている。 上の方の骨はスカスカで軟らかいらしく、 歯もしっかりと固定されていないらしい。

    [ 手術 ]


    まず顔を覆う布をかぶせられた。そして、お約束の麻酔。 今回は注射であった。3箇所に刺されたが、最初の一発目、 手前の歯茎にズブッとやられたのが一番痛かった。 そして、しばらく麻酔が効くまでジッとする。 注射で刺されたところを舌で触ると、驚くほどに腫れている。

    「はい、それぢゃ始めましょうか」
    ○田先生(長身187cmくらい)は相変わらず楽しそう。
    「もうちょっと、イッっとして、イッっと...」
    上の奥まったところなので、口を横に広げないと歯に とどかないらしい。
    口の横の壁と歯の間のスペースからペンチらしきものが差し込まれ、

    「メ、メキメキ....」

    「はい、オヤシラズは抜けました」

    なんと始まってから10秒ほどで、オヤシラズは抜けてしまった。
    全然痛くない。おおぉ、なんか知らないが楽しくなってきた。

    「次は、オヤシラズの上に生えているやつ(図1の2')にちょっと挑戦しますね。
    30分位やって、ダメだったらあきらめます」

    挑戦ってあんた。挑んでどうする。
    そう思ったが、○田先生(長身187cmくらい)は
    構わず口の横をグンとひっぱる。
    オヤシラズよりも奥まっていて、さらに
    歯の頭の方しか見えないらしく、口を横にガンガンひっぱっていく。

    い、いたい。唇が、さ、さける。や、やめてぃえ。

    「これは、難しいね。うん、難しい」
    グリグリ、グリグリ、グリグリ。
    「おっ、ちょっと動いたかな」
    グリグリ、グリグリ。
    「よし、もうちょっとだ。慎重に、と」
    グリグリ。

    ポロッと口の中に歯が落ちた。抜けたらしい。

    抜かれた左上オヤシラズ+α 今回は縫われることもなく、抜いたところを 消毒しただけだった。 かかった時間は45分位で、前回とほぼ同じであった。 手術以降、痛みも腫れもまったくなかった。

    ○田先生(長身187cmくらい)曰く、
    「こういう生え方している歯は、かなりめずらしいんだよ。 記念に持っていきなさい」
    ということで歯をもらった。それを見ると確かに オヤシラズの根元に、小さい歯が同化していたのがわかった。

おしまい。