私訳伊勢物語
序章(この物語を始めるにあたって)
し のぶのみだれ〜我が身ひとつは(若い日の恋の思い出から藤原高子との恋に破れるまで。)
う らやましくも〜都鳥(伊勢を経て、東海・関東地方へ。いわゆる業平の東下り。)
めぐり逢ふまで〜人の心のおくも(武蔵野での暮らし、東北地方の女性との 恋。)
帰 還〜移ろふ色の(都に戻ってからの、様々な女性とのエピソード。)
心 軽しと〜千夜を一夜に(長い付き合いの彼女との別れ、懐かしい女性との再会。)
筒 井筒〜梓弓(幼馴染の恋。悲劇に終わった純愛。)
小 町〜おのが上にぞ(宮中での業平。東宮の母となった高子に対する想い。)
玉 の緒ばかり〜たまかづら(そっけない彼女に対する苛立ち。摂津に住むひかえめな女性。)
こ れをや恋と〜初恋(紀有常との交友。初恋の純情。)
紫 の色〜出でてゆく(妻の姉に対する優しさ。浮気な女性との恋)
ゆ く蛍〜うら若み(感傷的な夏の夕べ。異母妹とのやり取り。)
回 想〜夢路をたのむ(妻との死別、薄れぬ悲しみ。)
を りふしごとに〜身をかくすべき(さ迷う心の痛み、現実逃避願望。)
五 月まつ〜いにしへの(九州への旅。昔の妻、恋人との再会。)
つ くも髪〜すみよしの浜(老女との恋。難波・和泉への小旅行。)
とある昔話(高子との恋にまつわる話、番外 編。)
狩 の使い〜濡れぬえにし(伊勢の斎宮との恋。)
あ まの釣舟〜月の桂(侍女との気軽な恋愛、斎宮への恋心。)
逢 はぬ日おほく〜神代のことも(靡きそうで靡かない女性、大原野への行啓。)
春 の別れを〜塩竃に(春の法要。世間の無責任な噂。左大臣邸の宴)
春 の心は〜雪のつもるぞ(惟喬親王との交流。老いた母への真情。)
お のがさまざま〜月をもめでじ(摂津での暮らし。寄る年波というもの。)
桜 花〜彦星に(薄れゆく昔の恋の思い出。女心と理性と。)
木 の葉ふりしく〜見ずもあらず(異母妹に言い寄る男。祭りで出会った女性。)
こ は忍ぶなり〜夢をはかなみ(后となった高子との交流。藤原氏に対する反感。)
世 をうみの〜身をしる雨(出家した元伊勢の斎宮。敏行への悪戯心。)
風 吹けば〜須磨のあまの(恨みっぽい女性。伊勢の斎宮との秘められた交渉。)
な がからぬ〜岸の姫松(独りであること。陸奥の思い出。住吉大社の伝説。)
絶 えぬ心の〜井手の玉水(久しぶりの逢瀬。女の謎、男の純情。)
年 を経て〜つひにゆく(深 草の里の女。人生の終わり。)
《参考文献》 伊勢物語 上・下(講談社学術文庫)