アニメ爛熟と煙草馬鹿の増殖

 アニメが爛熟している。登場人物を見よ。特に格闘技系のアニメ。ものすごい形相である。これ以上悪い顔は、無い、という顔を、善玉も悪玉も、しているのである。まず、目である。とにかく鋭角的である。髪も鋭角である。これでは、こうしたアニメを日常的に消費している若者たちがワルくなるのはあたりまえである。とにかく「ワル」の気分が若者たちを支配しているのである。若者たちの中には自ら考える能力のない者もいるから、与えられたメディアを無批判に受け入れてしまう場合がある。従って、ワルい顔をしたアニメを見れば、じぶんたちまでワルくなってしまうのである。

 これが、戦後56年、豊かさの代償である。われわれはこうした歪んだ映像文化を入手するため、こうした歪んだ文化を享受する若者を生むために働いてきたのである。

 電車から降り、駅を出、踏切が開くのをまっているあいだ、喫煙者はタバコに火をつけるのである。ひとごみの中である。喫煙者は、自分のタバコが人をやけどさせることなど、少しも考えていない。自分だけは大丈夫、と思っている。間違えば業務上過失傷害罪である。自分の吐き出した煙がだれかの肺に入り、咳込ませる、という想像は、働かない。自分さえよければいいのである。電車に乗り、1時間我慢してきた。だから、我慢から解放され、吸ってもいいと思っているのである。人のことなどお構いなしである。家まで歩いてあと10分である。なぜ、その10分が我慢できないのか。タバコのみは、人間らしい想像力が働かない。爛熟は、廃退である。われわれの先祖、原爆で死んだ先祖は、こうした堕落した連中を生むために死んだのである。無駄死にである。

 大衆に選挙権を渡したのが間違いの始まりだったのである。大衆は、いつの時代にも愚かな存在である。大衆に媚びれば、必ず愚衆政治になるのである。人間は、想像以上に馬鹿な種である。だから、税率が一定パーセント以上の人にのみ選挙権を与えるべきである。


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