アウディ日記1

アバントを買った
 アウディA4 1.8 アバント(平成13年式)を買った。これから、このクルマとのつきあいを日記にしてゆく。
 まず、買った理由。
   私にとっては旧型のほうが製品としてのできは良かったので、買った。もちろん、価格も新型に比較して新型価格の7〜8%程度は安かった。旧型の良い点は、後部座席の中央席の座り心地である。新型に座ってみるとすぐに判ったのは、「座るように作られていない」ということであった。これは、良くないことだ。

 いちおう、新型の中央席にも3点式シートベルトと、ヘッドレストが付いている。だが、シートバックが弓状に盛り上がっていて、ヘッドレストに頭を付けるようにして座ってみると背中が反り返って視線が天井を向いてしまう。多少猫背になればなんとか座れたが、肩がシートバックから離れるのでシートベルトが密着しにくくなるし、おまけにヘッドレストから頭部が離れるので、追突されたとき危険である。

 旧型に座ったところ、多少背中が反り返る感じがするが、許容範囲内であった。

 私の家族は私を含めて5人なので、自動車の入れ替えにあたって第一の条件になったのは、「後部座席に3人、安全に座れること」であった。この視点で内外のクルマを検討していった。結局、最後まで残ったのは外国車のベンツC200ワゴンの中古車(1モデル前のもの)、アウディA4 1.8 アバント(現在の最新型の1モデル前)、BMW318iセダン(現行車)であった。

ベンツ
 ベンツは、C200のワゴンの中古は希少で、タマが出るとすぐに売れてしまい、結局、千葉の中山にあるヤナセで1台出たので試乗。京葉道路に出ると、ガーガーと窓からロードノイズが進入してきた。ワゴンは窓の数がセダンに比べて2枚多いから、それを割り引いてもうるさい。タイヤはコンチネンタルだった。それも災いしているのかもしれなかったが。色はブルーで、後ろから見るとテールランプの赤と明らかにミスマッチをおこしており、魅力がなかった。

318i
 BMW318iセダンは、通常は後部座席中央部にはヘッドレストがないが、メーカーオプションで取り付け可能であることを営業マンから聞いて興味をもった。その変わり、ハンコを押してから納車まで最長4ヶ月待たなければならない、とも言われた。なぜなら、ドイツで組んでから船出して、はるばる届くからである。それほど、ヘッドレストにこだわっている人は、少ないのだ。もっとも、子供が3人いる家庭が今はほとんどないのも原因して、日本に輸入されているBMW318iの中で、あらかじめ3つめのヘッドレストを装着してあるクルマは皆無なのであった。
 また、試乗してみて初めてわかったのは、ブレーキペダルの取り付け位置が悪く、アクセルとブレーキを交互に担当している小生の右足(特にすねの部分)がつっぱってしまい、試乗車を降りた直後から、右足が張って、痛いくらいであった。これでは、買い物程度ならいざしらず、ロング・ドライブにこのクルマを連れ出したら、おそらく足がパンパンに張り、なおかつ痛みをおぼえただろう。

 アウディは、新・旧双方を試乗することができた。新型は、足が固めてあり、自分のイメージどおりにトレースしてくれる。が、後部中央席は、人が座るように作っていないのは、前述のとおり。失格である。旧型は、どこがいいということはないが、とりたてて悪いところもない。(このことが、今回、最も大きい長所になった訳だが。)

国産車
  国産車はどれもダメであった。国産車で検討した車種とその評価を記しておく。

プリウス
 燃費が良かったのと、リア中央部にも3点式シートベルトがあったので、熱心に検討した。が、うっかり、ヘッドレストのことを検討し忘れていた。ヘッドレストは、無い、のである。中央席に座っていて追突された場合、頸椎が損傷する可能性が高い。危険なクルマである。また、サスペンションが悪く、車酔いをおこした。小生は子供の頃、少し車酔いをしたが、成人してからはあまり車酔いをしていなかったので、数十年ぶりのことであった。
 なお、トヨタの名誉のために申し添えるが、プリウスのハイブリッド機構は素晴らしいもので、「ヘッドレスト(安全装備)や走行性の悪さに起因する危険性」さえ外せば十分検討に値するクルマであった。しかし、走行性能は、1500ccクラスのファミリーカーの中程度ではないだろうか。(このクラスを全て試乗した事はないので、よくわからないが。首都高湾岸線を横浜方面に向かって走ったところ、横風が強い日で、かなり横に流された。クルマは総合的評価が重要であるので、やはり、購入対象から外さざるを得ない。

アリオン
 リア中央にヘッドレスト、シートベルトがあったので、試乗した。試乗開始5分後に車酔い発生。トヨタ車のサスは、ぐにゃぐにゃ、フワフワしており、小生には合わない。トヨタ車は我が国で最も乗用車販売台数が多いメーカーであるので、国民の支持が最も高いのであるが、常に国民が良き評価者であるとは限らない。というか、多少好き勝手なことを言わせてもらえば、日本人は阿呆ではないか、とも思えた。
 クルマの評価項目のうち、「走り」が良いかどうかが上位に来るべきである。なぜなら、クルマは走らせるのが主目的であり、「走り」の良さは安全性に密接に結びついていると思うからである。ところが、トヨタは、シートアレンジや快適装備に国民の目を向けさせて、クルマの本質を考えさせないようにしている。この責任は重大である。トップメーカーの責務は、国民のクルマ・リテラシーの向上にあると考える。民主主義で最も重要なのは、「考える力」を涵養させることであるが、トヨタはこの仕事を怠っている。「メーカーと言えども教育とは無縁ではない」というのが小生の持論である。また、教育の場にも「良いクルマの条件」を導入すべきである。例えば高校で教えても良いだろうし、大学教養課程でも良いだろう。小生の言いたいことは、要するに、「本質的にものごとを見る目を養うことが重要である」ということである。義務教育後に教育を施さなければならないことがらは、あまりにも多い。
 

エスティマ・ハイブリッド
 1ボックス・カー。7〜8人乗車可能。リッター18キロ走るというので、試乗した。サスもまあまあ。燃費は、同カテゴリの他車との比較においてのみ、良いと言えるが、普通に考えて、やはり燃費は悪い。刻々と燃費が表示されるのであるが、リッター10キロは出ていなかった。ということは、普通のセダンに乗るのと変わらないことになる。
 また、2列めのシートにはヘッドレストが2つしかないので、3人横並びの乗車は危険である。そこで、5人目の家族を3列めシートに座らせることになるが、3列めの乗員の頭部は、後部ハッチの窓からわずか30センチ程度しか離れていない。ということは、追突された際には頭部を損傷し、命を落とす危険性が高い。そのような席に子供の誰を選んで座らせるというのか。小生には子供の生命に順位をつけることなど、とてもできない。

ホンダ車
 どれもダメ。後部中央席にシートベルト、ヘッドレストなし。たぶん、5人家族は、1ボックスカーに乗れよ、ということらしいが、乗車定員5人のセダンを製造しているくせに、やるべきことをきちんとやっていない責任は重大である。やはり、ただのやんちゃ坊主の集まりである。

スバル B4 RS Type B(セダン)
 後部座席に3点式シートベルトとヘッドレストあり。すわりごこちは悪い。座面がすわるように作られていない。また、ヘッドレスト(中央)は付いているだけ。高さ調節はできない。高速試乗したが、ものすごく速いクルマ。サスもまあまあであるが、ボディ剛性に不安があり、危険である。我が国唯一のプレミアム・カー・メーカーに成長できるかも知れないが、購入することができなかった。



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