西武新宿線攻撃その4
西武新宿線は田舎鉄道である。3ドアの車両が走っているが、いまどき3ドア、である。朝晩のラッシュ時に乗り降りに時間がかかるので、今はどの鉄道会社も4ドアにしてみたり、3ドアでもドアの間口を広げたりしているが、あいかわらずの狭い間口の3ドアのままである。
おまけに、座席が10人がけなのに、乗っている人々が都会人とはいえども故郷を別に持つ人々が多いせいなのだろうか、ゆったりと、常にすきまを空けて座るから、8人、酷いときには大股開きの地方出身者だろうか、ジーンズのひざがすりきれて毛の生えた足が見えているが、その野球帽を前後反対に被った若者が携帯ではなしながら座っているから7人しか着席していない状態になるのである。とても恐ろしくてだれも注意できないのである。刺されて殺されては何の得にもならないからである。地方は、日本的抑圧の文化が支配しているから、田舎びとは、東京に出てくると日々これ抑圧からの解放を享受するのであって、自律を忘れるのである。西武新宿線の田舎度は東急などと比較すると230%と言えるだろう。
外装色が、気に入らないのである。黄色い金時の色なのだろうか。確かに川越行きであるから、芋色でもいいかもしれないが、、、。あまりにもハマりすぎているので、笑う気にもならないのである。明らかに都会的色彩ではない。田舎のどこが悪いと開き直る人もいるだろうが、仕方ないのである。これが小生の考えなのだから考えは止めようがないのである。
高田馬場駅のホーム。降車専用ホームは危険である。なぜなら、降車専用ホームは上り線にしか存在しないが、下り線の乗客が上り電車に接触する危険が常にあるのである。つまり、下りのホームと降車専用ホームとは、同一のプラットフォームの右と左を使用しているから、危ないのである。しかし、東急目黒線目黒駅のようにホームに転落・接触防止用のドアーが無いのである。代わりに「4番線、ご注意下さい、電車が参ります。」という女性のテープが電車が入線してから停車するまで続く。そして、発車して電車の後端がホームの端にかかるまで、「4番線、電車にご注意下さい。」が延々と流れるのである。即ち、「4番線、ご注意下さい、電車が参ります。4番線、ご注意下さい、電車が参ります。4番線、ご注意下さい、電車が参ります。4番線、ご注意下さい、電車が参ります。4番線、ご注意下さい、電車が参ります。4番線、ご注意下さい、電車が参ります。4番線、ご注意下さい、電車が参ります。」「……」「4番線、電車にご注意下さい。4番線、電車にご注意下さい。4番線、電車にご注意下さい。4番線、電車にご注意下さい。4番線、電車にご注意下さい。4番線、電車にご注意下さい。4番線、電車にご注意下さい。4番線、電車にご注意下さい。4番線、電車にご注意下さい。」とテープが親切に注意してくれるのである。
乗せる方からも乗る方からも、都会的インテリジェンスをまるで、感じないのである。
23時ごろまで特急という面妖なものが川越に向けて走っている。1両に1か所しか乗車口がなく、係員がいちいちうやうやしく検札をしてから乗り込ませるから必ず予定発車時刻より1ー2分遅れる。必ず遅れるのだから、予定発車時刻をその遅れる時刻に設定すればいいのに、設定し直さないのである。だから、いつも遅れる。遅れは、先に沼袋に着いて通過を待っている各停の発車時刻を遅らす。この時、各停は準急などの通過も待つから、4分くらい停車しているのである。まるで、田舎電車である。即ち、特急というものをやってみたいのである。他がロマンスカーっぽい電車を走らせているから、我が社もとやってみたのである。だが、通勤客しか乗っていないのである。川越にだれが観光などでゆくのだろうか。ロマンスカーの性格が限りなく弱い、通勤用であらねばならぬのに、入口は1か所なので、あいかわらず乗車が遅れるのである。特急というものにあこがれるあまり、電車が果たすべき機能を忘れているのである。しかし、競争がないから漫然と毎日を過ごしているのである。
自由が丘、代官山、玉川高島屋などの都会的な感じの街が東急沿線には、ある。西武新宿線には、いっさいない。ようするに、沿線においしいケーキ屋がないのである。土地の遺伝子は、やはり、変えようもない。遺伝子には300年以上の歴史があるのであるから。大股開きの携帯野球小僧が浅く腰掛けるイモ色の車両がきょうもゆくのである。
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