| // 憂鬱なる雲のうた // 雑然とした回路の中で 交差していた物がいつからか 姿を潜めて 私は独り 拠り所がないだけなのに こんなにも心細い ひっそりとした街路樹の 葉を落とした枝の影と 黄色く沈む夕焼けに映る黒い木立 空気はざわめきを残して 静止した 機械的に光り続ける信号 灰色の道 白く吐き出されたCO2 真後ろに迫る夕闇から逃れるように 歩道橋をひたすら歩く 白い月がクリーム色になる前に 長い影が消えてしまう前に /別の話 暑い島でたった4人 バスに乗るわけでもないのに バス亭でひと休み 喧噪から離れて夜の静寂の中 涼しさを越えて寒くなった風に 文句を言いながら じっと堪えた |