TGの体操服




「新しい杖を買ってきましたよ。」

部屋で小人の首をハンガーから抜いてやっているとドアが開いて、姫が軽く杖を振りながら入ってきました。

「また杖買ってきたんですか?もう10本くらいあるじゃないですか。っていうかなんですか、それ?」

「カッコ良くないですか?」

「カッコイイ?」

得意気に差し出されたその杖はとても不気味で、血のような赤い色に髪の毛みたいな黒い何かが手に握る柄のところまでたくさん巻き付いていました。

「あ、テルテル坊主ですか?」

「さわるな!」

部屋の片隅に杖をおいた姫が角に吊るされたテルテル坊主の方へ近づき、触ろうとするとTGが怒りました。

「なんで?触るくらい良いでしょ?」

「だめ。いっつもそんなこと言って変なことするもん。」

「え〜?なんにもしてないでしょ。」

「してるよ!昨日も体操服に落書きしてたもん!!」

「あははは。あれは私じゃなくてSさんが勝手に書いてたから...」

「.....」

会話を聞きつつTGの体操着袋から上着を取り出して開いてみると胸に貼付けてある名前のところに「きのこ星人。天才子役」とマジックで書かれていました。




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