| TGと水たまり |
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連休の最後の日。せっかくの休み続きは雨続き。ずっと外で遊びたがっていたTGは連休前半はカリカリしていたのですが結局一日足りとて晴れる日はなく、最終日の今日も朝から小雨が霧のように降り注ぎ、もう諦めに入ってしまい窓際に立ってジ〜ッと暗い外の水たまりを眺めていました。小さな雨粒の跳ねている水たまりがいくつも波紋がぶつかっては重なって水面を揺らしているのを無表情な目で見下ろしていました。 「残念やったね...せっかくの連休やのに。」 「...なんで雨の日って外で遊んだりしないの?」 「...いや...別にいけない訳じゃないんだろうけど。雨に濡れると風邪引くよ。走ってたりして滑って転ぶかもしれないし。」 「ふ〜ん。」 「外で遊ぶ?」 TGは外を見たまま少し間をおいて答えました。 「いや、いい。」 後ろでは散歩に出れないと知って二度寝に入っていた小人達がのそのそと起き始めました。僕は振り向いて一度小人の方へ目を移しました。小人たちが冷蔵庫を開けて中を探るのを黙って見ているとTGがふと僕の方を見て言いました。 「水たまりは楽しそうだよ。」 「えっ?」 窓の外で飛沫を踊るように跳ね上げる水たまりをまたジッと見詰めだしたTGは少し微笑んでいました。 |