家庭訪問 その1




家庭訪問の当日。一人慌てふためき緊張でパニックになりそうです。

「どうするんですか。今日ですよ。どうしたらいいんですか。」

「さぁ...」

「どんなこと聞かれるんですかね。何の話すれば良いんですか。っていうか僕が話すんですか。なんで...ああ。お茶とお菓子とか用意しないといけないんじゃないですか、こういうのって?なにもないとまずいのでは。」

お茶に合うお菓子を探したのだけど、家にあるお菓子はあるだけみんなで食べてしまっていました。時計を見るともうお昼過ぎ。TGが持って帰ってきたプリントによれば午前中授業でもうすぐTGは帰ってきます。2時前には先生がやってくる予定になっていました。とにかくあれがないこれがないと気ばかりが緊張と焦りに脅かされていっぱいいっぱいになっていました。

「ああ。時間そんなにないですよ。ちょっとお菓子買って...ああ、変な薬の瓶とか気持ち悪い杖とか全部片付けといて下さいよ。」

「はい。」

近所のコンビニへ小人3匹を連れて行きました。小人たちはお昼ご飯を食べておらず、お腹が空いているのかやや気性を荒くしておにぎりが欲しいと言い張り譲りませんでした。適当に選ばせて僕は僕でお菓子を選ぼうとしたのだけどお菓子のコーナーに行こうとすると、袖を乱暴に引っ張られ、振り向くと棚に背が届かないというアピール。鮭おにぎりを何故か怒りながら指差していました。そんな小人たちを見ているともうなんだかお菓子とかどうでも良くなってきました。

「...鮭でいいの?お前は?お前も鮭か。ああ、もうなんかお菓子どうでも良くなってきたな。」

結局一袋100円の煎餅を買い、コンビニを出ました。家に帰るとSと姫がテレビの前でお茶を飲みながら騒いでいました。

「おお。お菓子が来た。お菓子が。」

「...なんでいるの?」

「なんでって...今日ビデオ鑑賞会だもん。」

「...ビデオ鑑賞会?」

「そう。ビデオを鑑賞するんだよ。」

「なんで?」

「なんでって。聞いてないの?言ってないの?」

「なにを?」

二人で姫の方を見ました。姫は僕を見て言いました。

「すいません。月一回15日ごろにビデオを観るんです。」

「は?...先月そんなことやってました?」

「やってないよ。」

「え?」

「...先月決めたことですから...」

「.....」

だって今日...TGの...




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