TG the Heroine




集団下校の友達と別れて、一人家に帰って来たTGは何故か気持ちの悪いくらいに笑顔で機嫌が良さそうでした。小人がちょっかいを出しても、笑ってあしらっていました。

「学校でなんか楽しいことあったの?」と聞こうとしたところで電話が鳴りました。担任のA先生でした。

「...身体測定で初めて気づいたんですけど...あの...失礼ですけどあのタトゥーは...」

「あぁ...」

もう見慣れてしまったし、最近は全然気にならなかったのだけどそういえば小学校一年生で肩にタトゥ−があるのは変なのかもしれない。と思って受話器を片手にTGの方を見遣るとTGはニコニコ笑いながら小人たちと遊んでいました。

「...苛められたりとかしたんですか?」

「いや、それはないです。それよりも人気者になってましたよ。でも学校側とするとやっぱり...ですね...受け入れられ難いものなんで...しかもあのタトゥーはちょっと...」

どう答えていいのか分からなくて、曖昧な受け答えだけしてるうちにTGの家庭環境についてTGが僕のところにやってくる経緯や事情を説明させられました。

「父親は今たぶんどこかの病院かまたは...」

「.....そうですか...母親の方は?」

「いや...それが...わからないんです。聞いたところではここから二駅くらいのところに住んでるらしいんですけど...」

「...なんですか、それ?お母さんどうしてるんですか?」

「...いや...何故かほったらかしにされてて...すいません...仕方なく叔母に当たる人が今なんというか、母親代わりみたいなところで世話してるんですけど...や、世話してるというか...」

「.....」

「.....」

「...5月になったら家庭訪問ありますので、出来ればその時に詳しい話を伺いたいんですけど宜しいですか?今現時点で生徒間でもそう大した問題にはなってないようですけど、今後色々心配なこともあるので。」

「わかりました。」

「あと、差し出がましいようですけど、TGの今後のことを考える上でお母さんと御会いになった方が宜しいのではないですか?」

「...そうですね。はい、ありがとうございます。」

電話を切り、TGの方を見ると小人たち相手に人形で遊んでいました。小人は相変わらずTGのランドセルが羨ましいらしく、2、3匹で取り合っていました。

「TG。今日、肩の絵を皆に見せたの?」

「うん。見せたよ。カッコイイって言われたよ。あはは、これ。」

そう言ってTGはTシャツの首のところを引っ張って肩のSEXタトゥ−を見せてくれました。

「うん、カッコイイね。ははは。」

これを見て小学一年生はどんな会話をするんだろう?TGの親はどんなつもりでこれ入れたのかな?

「...ねぇ、TG。お母さんに会いたい?」

「...イヤ。」

物凄い目で睨まれました。




Index