ペットボトル




天気の悪い日が続くようになってあまり長い時間外に出ることも億劫になり、おまけにお金もないので日々の食事にすら気を使う毎日。小人たちに飲み終えて、とっておいた空のペットボトルにスーパーで買ってきた安い1リットルのグァバ茶を移し替えさせました。「お茶をちょうだい。」と頼むと、小人が「日本茶玄米」のペットボトルに入ったグァバ茶をくれました。3分の2程を飲み干した後でふと目に入ったそのペットボトルの内側はなんだか真っ黒になっていました。

「.....?...カビ?...うあ!!カビだらけやん、これ!!カ...バカ!!ほとんど飲んじゃったじゃないかよ!!これ、真っ黒やんか!!」

「.....」

3分の1程残ったグァバ茶を通してペットボトルの底は真っ黒のカビが輪のように拡がっていました。そのペットボトルを小人に突き返すと小人は不思議なものを見るようにカビを目を細めて眺め、そのまま飲もうとしました。小人を叩きました。

「飲むな。それはもうダメ。確かめてから入れんとあかんやん。ほとんど飲んでしまったやんか。気持ち悪い。なんか喉痛くなってきたよ、このバカ。バカだ、お前は。お前がバ、イタッ!」

叩かれたからなのか、「バカ」呼ばわりされたからなのか、怒った小人がそのペットボトルを僕に投げつけ、他の小人たちがいる奥の部屋へ行ってしまいました。床にグァバ茶がこぼれました。

奥から聞こえてくるテレビの音と小人の笑い声を聞きながら床を拭きました。




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