蒼い夜
私がMと出会ったのはインターネットの掲示板サイトであった。
世間から見れば、いわゆる不倫系サイトと言えるだろう。
当時、私たちはそれぞれ違うパートナーと付き合っていた。
私はすでにソフトにランディングを始めていた時期であったし、
彼女はパートナーとのプレイを赤裸々に公開してもいた。
私の彼女への第一印象。
それは、「この子は私のイメージするマゾとは違う」だったような気がする。
異質感。それは今でも「相性の悪さ」として彼女が口にする部分なのかもしれない。
その年の秋。
彼女はパートナーと酷い別れ方をした。
私は、半年余りも新しいパートナーを探しつづけている時期であった。
「優しくしないで!」
私としてはプレイに手を抜いていたつもりは無いのだが
彼女のこの言葉の意味を私が本当に理解できたのは、もう少し先になる。
SMに何を求めているのか、それはほんとうに一人一人違う。
確かに私は、その日から新しいSMの世界に入っていったのだと思う。
つづく
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