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このコーナーは、僕が気になっているものを独断と偏見で紹介していこうというコーナーです。
例のごとく殆どの人が興味はないでしょうし、特別にマニアックというわけではないのですが、少しづつ更新していこうと思っています。

movie
person
food
place
game
music

とりあえずはランダムにかいていきますが、数が増えてくれば、上のようにジャンルにわけていこうと思っています。
今、気になっているのは、バイトを探さないといけないということなんですが…。
とりあえず、この前に読み終えた本を紹介しておきます。

陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦 (講談社)
とりあえずやたらと分厚い装丁が購買欲をそそる
。講談社ノベルシリーズの本の厚みはこのての本を好む人間がもつ なんともいえないマニア心をおさえている。枕にでもなりそうなサイズは本を読んでいる(他の本とはちがった)とういう 気持ちにさせてくれるので、少しでも他人との差異化を望む思春期の学生なんかには人気があるんではないだろうか。(見ためで主張 できる) 陰摩羅鬼とは妖怪の名前なのだが別に妖怪が出てきてどうこうといった内容ではない。 人間の中にある、恐怖や不安といったものを妖怪と見立て、事件を解決していく事でその闇を払うといったサスペンスなのである。民族学、歴史、宗教、哲学、様々な視点から論理的に構築していきながらも、読者がそんなアホなとつっこみをいれたくなるような 謎ときは、江戸川乱歩のもつ不条理さと横溝正史のもつ合理性をあわせもつ。とはいえ、今作は、最初から展開が読めてしまった感があるそれはきっと、作者が今やるべき事を意識して作ったからではないだろうか、時代性を帯びすぎてしまっているといってもよい。視点がわか りすぎてしまうと、見えるものも予測しやすい。その独特の切り口には驚きと発見はあるのだがテーマそのものがありふれた ものであるかぎりその枠をこえるのはむずかしい。 革新的な提案がなされていない限りは状況報告にしかならない。幻想にとどまりつづ けるか、それとも現実をみつ めるのか、 作者の最大のテーマは普遍性という言葉のもつ矛盾なのかもしれない。

BLACKJACK 手塚治虫 (秋田文庫)
いわずとしれた名作!僕は手塚の作品では火の鳥が1番でBLACKJACKはその次か。昨今、マンガの文化的地位も向上してきたようで、手塚は偉大なる芸術家だという声もあるが、僕には、良質なエンターテイメントを量産し続けた職人のようにも感じられる。
 豊富な知識とアイデアで読者を魅了しつづけた手塚の功績はすごい。しかし、なにか賦に落ちない部分があったこともたしかである。手塚の作品では毎話のように人が死ぬ。BLACKJACKでもそうだが、物語の為に、死ぬ為に、用意されたキャスティングが存在するのだ。読者を感動させようと毎回のように死を扱うことで、死そのものにたいしての衝撃は薄らいでいってしまうのだ。この死に対しての麻痺に無自覚なまま、手塚作品を読み返し、何度も感動してしまう事はやはり危険だと思うのだ。そこにはヒューマニズムなどなくただの偽善が存在するのみだからだ。この狡猾な罠は自覚的に仕掛けられたわけではない。作者よりもむしろ読者の問題なのだ。
マンガの神様は同時に悪魔でもある。まるでblackjackのように…
手塚の作品を芸術とよぶのもよい。しかし、芸術という言葉が文化的権威のように使われてしまっていることにも違和感がある。その健全さではなく、毒こそを芸術と呼ぶべきだろう。ブラックユーモアやエロスが手塚の魅力だといわれているが、この無自覚の毒こそが最大の毒薬だといってもいいだろう。意識的なマンガ、そして内在的な芸術。