ニューヨーク旅行

11月の最終木曜日から4日間は,サンクスギビング・デイの連休。連休の前々日の夕方から,学生達は続々と帰省し,前日の水曜日の授業では, ESLクラス以外は殆ど出席者が居ない状態。ハイウェイは昼間から帰省ラッシュが始まっていた。皆,休み気分で,勉強も仕事もやる気無し。 日本の仕事納めの日のような雰囲気だ。

当方,アメリカの正月には縁が無いので,連休を利用してニューヨーク・シティに一泊してきた。NYCへは, ボストンとNYCのチャイナタウンを結ぶ長距離バスで行くのが,一番安くて手っ取り早い。 片道$10で,一時間毎に出ている。車体に,「紐約⇔波士頓」とデカデカと書いてあるバスを,ハイウェイで頻繁に見かける。 だが今回は車で行った。NYC内をドライブしてみたかったので。

ホテルは,Hotel.comを利用して探した。一泊一部屋$160で,タイムズスクウェアのすぐ隣のホテルを予約出来た。 木曜日の朝7時頃に出発し,ワシントン橋を渡って,ニュージャージー側からリンカーントンネルを通って上陸したのが11時過ぎ。 市内は空いている。人が居ない。正月の渋谷のようだ。

まず,島をぐるりと囲んでいるF.D.R.ドライブを南下し,マンハッタン島の下端っこにあるバッテリーパークに行ってみる。 目的はTHE STATUE OF LIBERTY(自由の女神)を見ること(笑)。 去年,観光で来た時は見損ねたので,まあ一度は行ってみようかと。バッテリーパークにも人は少ない。 海上に,女神の斜め後姿が見える。フェリーに乗って女神像の立っている島へ向かう。フェリーには,世界中からいろんな人種の観光客が同乗している。 一家して色が抜けるように白い,北方のスラブ系らしい人達。インド系。アジア系。日本人の女性グループ。

こうしてみると,アジア人にはUglyな人が多いなーと思ってしまうのは,いけないことなんだろーなー。 チリチリパーマをかけて,きっつい化粧をしたアジア系のおばさんが,サングラスを掛けている。はっきり言って,むちゃくちゃ怖い。 一見,怪し〜い商売で大もうけした,ダークサイドな人に見える。だが,おばさんに同行している家族らしき人達は,ごく普通の一般人にしか見えない。 おばさんの娘らしき若い女性は,小奇麗でお洒落で可愛いし。なので,サングラスのおばさんも,ごくごく普通のお母さんなのだと思われるのだが。。。 一体なぜ,一般家庭のお母さんが,こんなダークな迫力を持ってしまうのだ?不思議でしょうがない。
その他,頻繁に見かけるのは,でっかいカメラを首から提げたおじさん。ダラーっとした服装をして,禿げてて,まあ禿げるのはしょうがないんだけど, 残りの髪がダラーっと伸びて,風に靡いている。こんなにだらしない格好なのに,カメラとセカンドバックだけは異様に立派。 ちぐはぐに過ぎる。中年男女もそれなりに見せるファッションというものが,まだアジアでは確立していないのだろうか。。。と,アジアのおじさんおばさんの ウォッチばかりしていた。

フェリーは女神の正面を回って島に到着する。島には,小さい土産物屋とファーストフード屋があるだけだった。巨大な女神の回りを ぐるーっと回ってしまえば,もう,特にすることもない。帰りのフェリーに乗ってバッテリーパークに戻る。

バッテリーパークを去り,島の真ん中を突っ切って,ホテルへと向かう。タイムズスクウェアのあたりだけは,異様に人が密集している。 ほとんど観光客のようだ。去年来た時と一緒だ。何だかぱっとしない格好をした,地方から出てきたらしい家族連れが ぞろぞろ歩いている。しょっちゅう道路に飛び出してくる通行人を慎重に避けつつ,ホテルに到着する。
フロントはスーツケースを引きずった観光客だらけ。ものすごく騒がしい。案内された部屋は狭くて,バスタブ無し,冷蔵庫無し。 まあNYCのど真ん中で$160なら,こんなもんだろう...

アイリッシュバーでビールを数杯引っ掛けてから,ホテルの近所を散策する。まず,ブック・オフNYC店へ行ってみる。 店員は日本語で,マンガだらけだった。客は日本人が殆どだが,マンガフリークっぽい現地人もいる。 研究者風の落ち着いた風情のおじさんも居る。読みかけだった小説の続きの巻を購入する。

そろそろ暗くなってきて,通りのネオンが眩しい。ホテルは,タイムズスクウェアから一つ西に入った8thAveに面している。 タイムズスクウェアは,健全な表通り,8thAve.は,もう明らかに裏通りだ。アダルト系DVD屋,ストリップ小屋,大人のおもちゃ系の店が あちらこちらに。。。ちょっとDVD屋をのぞいてみようかと思ったのだが,雰囲気が暗くて,女性が全く居ないので躊躇した。
通り掛かりのデリ屋で夜食を買い,ホテルの部屋で持参のワインを飲んでいたが,酔った勢いで,連れが「DVD買ってくる!」と言って出て行った。 30分後,3本のDVDを抱えて戻ってくる。店員に,ストーリー性のあるやつを。。と相談したら(笑),一押しで進められたそうだ。 パッケージの表側は,一見普通の映画のようだ。ハーレクイン・ロマンス風。 だが裏を返すと,んまあグロい。まんまですな。。って感じのショットが並んでいる。中身はどんなんだろーと興味はあるが,出先でプレーヤーが無いので観れず仕舞い。。。

★ ★ ★

翌日は,チェックアウトしてから,MoMAへ向かう。現代美術館。本館が改装中で,マンハッタン島の隣にあるクイーンズエリアに移転中とのこと。 行ってみると,晴海の倉庫街のような場所。平屋の倉庫を改装して展示している。MoMAのクイーンズ移転をテーマにした展示室は面白かった。 スクリーンには,作品移転中の映像,部屋の中央の机には,スケッチ,写真,移転プランのメモの切れ端などが置かれている。 ビデオや写真作品でも面白いものがいくつかあった。その他,いくつかの名画を見ることができた。
だが,全般に,「こんだけ?」という感じ。展示物が少ない。一瞬で見終わってしまった。物足りない。 本館は2005年オープンだという。オープン後にまた来たいが,その時にはもうマサチューには居ないだろうな。。。。

その後,チャイナタウンへ行ってみる。ここも異様に人が密集している。駐車場をなんとか見つけて停めて,ぐるぐる歩いてみる。 適当に入った店で飲茶する。ギョーザもショウロンポーも悪くない。カフェで,タピオカ入りのアイスミルクティーを買う。 CD屋を冷やかす。楽しい。タイムズスクウェアを歩くのは非常に疲れたんだが,チャイナタウンは歩いても疲れない。 観光客も多いが地元の人も多そうだ。活気がある。
一巡りして気が済んだので,帰宅の途に着く。3時過ぎにチャイナタウンを出発し,夜8時には自宅アパートに到着。

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NYCは疲れた。街の規模が大きすぎるのだろうか?東京の霞ヶ関のあたりを歩いているような疲労感を感じる。巨大なビルに圧倒され, 冷たいビル風にさらされる。下を向いて黙々と歩くしかない。タイムズスクウェアはあまりにも観光地だ。その上,ニホンジンにしてみれば ネオンなど見飽きている。新宿西口に居るような気分になる。
ブックオフも疲れた。日本語と日本人で癒されるはずが,30分も居ると出て行きたくなる。イライラしてくる。そういえば,ボストンの日本食材店や ラーメン屋に行ったときも,何だか疲労感を感じた記憶がある。

なのに,チャイナタウンは楽しい。現地の人達の生活があって,何でも有りで,リラックスして楽しめる。単に物珍しいからだろうか。 理由はそれだけじゃないような気がするが,よくわからない。異郷の地での街づくりに関しては,チャイニーズの方が ずっと経験豊富だという事なのだろうか。

翌日,ボストンのチャイナタウンへ行ってみた。規模は小さいが,例のタピオカ入りミルクティーも発見したし, ベトナム系チャイニーズのレストランで,美味しいフォーも食べられた。 美味しいものが食べたくなったら,または街歩きを楽しみたくなったら, ここに来ればいいんだな。チャイナタウンは偉大だ。

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