以前から,アメリカの有名なSitcomである「Friends」のファンだった。放映開始から10年を数え,今シーズンがファイナルである。今は,過去の人気エピソードの再放送をしている。主演の6人はもちろん超有名セレブで,エンターテイメント雑誌「People」には,ほぼ毎回6人の内の誰かの記事が載っている。
「Sex and the City」は,最近,最後のエピソード数話分が放送された。有料チャンネルの番組なので観ていないが,他のチャンネルで近々再放送が始まるので,楽しみにしている。主演のSarah Jessica ParkerもPeople誌の常連。センスが良くて,自然体で,私生活では子供も産んでと,世の女性の憧れの的なのだー。
リアルタイム放送分だけでも,主要系列局では毎日4〜5本のドラマやコメディを放映している。他チャンネルの再放送分も入れると,一日の放映本数はかなりの数になる。とはいえ,最初の頃はいろいろとチェックしていたのだが,最近はほとんど観るものは決まってきた。マイナーチャンネルで,古いSitcomの再放送を観る事の方が多い。Friendsの古いシーズンのとか,ビル・コスビーの「The Cosby Show」,ボストンが舞台の「Cheers」,ファッション誌編集部を舞台にした「Just Shoot Me」などなど。。。
新作で唯一毎回観ているのが,ウーピー・ゴールドバーグ主演の「Whoopi!」というSitcom。人種や移民問題という際どいテーマをおもいきり笑い飛ばしている。ウーピー演じるメイヴィスは元有名シンガー,今はマンハッタンのあるホテルのオーナーという設定。ホテルで働くナジムはイラン人移民。時々「俺はアラブ人じゃない,ペルージャンだ!」と怒ったり,テロリストと間違えられたりする。 メイヴィスの弟は真面目な弁護士なのだが,そのガールフレンドはブラックカルチャーに憧れる白人ギャルで,「Hey,girl!」を連発する。ホテル従業員のゼドウィーガも移民。合法的に働いているはずなのだが,ホテルを訪れた警察官を見て,不法滞在者の手入れと勘違いして逃げ惑う。。。
アメリカは,個人への人種や年齢や性別での差別が(建前上は)徹底して禁忌されている社会なのに,フィクションの世界であれば,結構ギリギリの線まで表現しちゃってもいいらしい。「Whoopi!」では,ウーピーが盲人を笑いとばす場面もあったのだ。れっきとしたNBCのゴールデンタイムの番組でだ。「Sex and the City」は,独身女性の生態を思い切り皮肉って,主演のSarahも相当情けない女性役を演じたけど,現実世界では彼女は超人気。フィクションと現実がちゃんと切り離されているらしい。それを踏まえて,良質の毒を持った番組が提供されているようだ。
残念なのは,アメリカ以外のドラマやSitcomが観られないことである。放映していたとしても,全国系列のチャンネルでは扱う気配が無い。マイナーチャンネルの深夜時間帯にこっそり放映されても,60チャンネル以上もあるから,いちいちチェックできない。日本では,NHKがBBCのドラマや海外製作のドキュメンタリーを取り扱っているのでありがたいなあと思う。
映画にしても,他国のマイナー作品はそんなに上映してないし,TVで放映される映画も海外モノなどほとんど見かけない。アメリカに来たお陰で,少なくとも映画やドラマのジャンルでは,世界のトレンドに疎くなっているような気がする。。。
それに,アメリカにおいても,最近はドラマよりも,半ドキュメンタリーのバラエティ番組が多く放映され,人気を博している様子だ。不動産王のドナルド・トランプがマネージャーだか子会社社長だかに抜擢する若い人材を選抜する「The Apprentice」,グッド・ルッキングな女性をめぐって,10数名のパッとしない男達が争奪戦を繰り広げる「Average Joe」,綺麗になりたい女性がメイクや美容整形を駆使して生まれ変わる「Makeover」などなど。なんか,日本で観た事のあるようなネタばっかりである。 ドラマの制作費が高くなりすぎたんだろうか。「Friends」の主演6名の一話あたりの出演料は約100万ドルらしいし。飽きられてきたってのもあるかもしれない。
「Friends」も終わり「Sex and the City」も終わり,次は何が来るんだろうか。このままバラエティ一色になっていくのは淋しいが,とはいえ,ドラマやSitcomもマンネリだし。いっそ,海外ドラマも幅広く放送してみてほしい。吹き替え番組なんて意地でも放送しなさそうだが。。。今の希望は,日本への帰国時に機内で観た「Absolutely Fabulous」とゆうBBC製作のコメディをTVで観たいなあ,という事です。
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