8月の初頭にアメリカに来て,学校が始まるまでヒマだったので,車でワシントンD.C.まで行ってみた。 丁度TVではワシントンD.C.の観光CMを流していたし,長距離ドライブに慣れるにも 適当な距離だと思われたので。
Yahoo!USAには米国内旅行に関する各種サービスが提供されていて,とても便利だ。
主要都市を選択すれば,その土地の基本情報がすべて入手できる。
同じページから地図も見れるし,地図上でホテルを選択し,その場で予約する事もできる。
ルート検索機能で出発地と到着地の住所を入力すれば,到着地までのドライビングコースが
すべて検索される。
ただ,Yahoo!からは観光ポイントの概要が把握しにくかったので,
本屋でワシントンD.C.の地図を買ってみる。
ワシントンD.C.の中心地にはThe Mallと呼ばれる
広場があって,それを,スミソニアン博物館や国会議事堂といった主要な観光ポイントがずらりと囲んでいるらしいことがわかった。
準備を整え,8月半ばのある日,朝8:00に車で出発する。Yahoo!のルート検索では,
滞在予定のホテルまでの所要時間は約6時間半と出ていた。休憩時間も入れて約8時間で到着するだろうと
目星をつけていた。
ドライブコースはひたすらハイウェイの乗り継ぎだ。マサチューセッツ州の中心近くまで西へ向かい,
途中で南へ方向を変える。最初はニューヨークまでひたすら飛ばす。夏の日差しがきつく,左半身がジリジリと
焼けていく。パーカーで日差しを避けつつひたすら進んでいると,突然道が混みだす。NYCへの入り口付近に到着していた。
とたんに車が動かなくなる。30分たってもNYC内に入れない。我慢を重ね,ノロノロと進行を続け,
漸くブロンクスを通り過ぎると,とたんに道が空きだした。あわてて前の車を追って走っていくと,
突然目の前に,巨大な橋が現われた。 。。。見上げながらあっけに取られる。なんと巨大な建造物。
陸橋が太陽を反射してまぶしくてくらくらする。正視が出来ない。白昼夢を見ているような,
マグリットの絵を見ているような気分になる。ほんとうにあそこに橋があったんだろうか。。。と思い,
後でパーキングエリアで地図を見たら,ちゃんと「Washington Br.」と表示があった。ブロンクスのあたりで,
ハドソン川をはさみ,マンハッタン島とニュージャージーをつないでいる橋だった。
ワシントン橋を渡れば,ニュージャージー州に入る。そこからは,ニュージャージー・ターンパイク(N.J.T.P) と呼ばれるハイウェイを終点までつっぱしるのだが,このN.J.T.Pに入った時点で,既に出発から5時間半が経過していた。 まだ道半ば迄しか来ていないというのに。これでは到着が何時になるやら。。と心配になり,先を急ごうと,ひたすらN.J.T.Pを飛ばす。 だが,このハイウェイが地獄だった。走っても走っても走っても終わらない。景観も道路状況も全然変わらない。片道6車線もの広大な道路を, すべての車が憑かれたように飛ばしていく。私も時速85マイル近くまで出していたが,いつまでたっても目的地に到着しない。 「目的地はまだか」と考えるのも苦痛になり,頭の思考回路は停止し,アクセルとブレーキと他車の動きに反応する神経以外はすべて休止状態になる。 N.J.T.Pに乗ったのがPM1時過ぎだったが,夕方になり陽が傾きだしても,まだN.J.T.Pを抜けられなかった。
漸くN.J.T.Pが終わった時には,私はもう白い抜け殻のようだったが,うおーと気力を振り絞って先へと進む。ワシントンD.C.の手前のボルチモアまで 60マイル以上との表示があった。この時点で夕方5時を過ぎていた。ワシントンD.C.には一体何時に着くんだろう。。と不安でしょげてしまったが、 ここから先は結構早くて、気がついたら最後の国道に乗っていた。それまでの国道と違って、道路やその周囲が綺麗に整備されている。 道路周辺は木立が茂り、中央分離帯と道路脇には綺麗に芝生が植えてある。道路の壁面もレンガ調だ。 これは首都っぽいぞと思っていたら、まもなく宿泊予定のホテルに到着した。到着時間はPM6時半。約10時間半,交代ドライバー無しの 長旅だった。
このドライブから得られたものは,アメリカ国内ならどこでも行けるぞという自信だけだ。その他には,疲労と,腰痛と,ワシントン橋の 薄ぼんやりした記憶しか残っていない。もちろんワシントンD.C.は楽しかったし,特に,ホロコースト記念館と, スミソニアンのアフリカ館やモダンアート館などは興味深かったのだが,行き帰りの長距離ドライブの巨大な疲労感の前には その感動も薄れがちだ。。。
せめてもと,写真をいくつか撮ったので,こちらをご覧になって,後は察してください。ぐったり。
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