2 再戦
12時間後(たった5文字で)
場所は変わりまして、ここは豪華客船タ○タニ○ク。不沈の船とかそうゆうのは後回しにして、今日ここでは125対1の大フィーリングカップルが開催されようとしているんです。
みなさんご存知の通り、1というのは我らが麗しの姫。いつものように、否それ以上に今日は機嫌がよろしくない様子です。
「何でこうなるんだよ。早く外せって」
嗚呼、なんという姿。姫は拘束椅子に座らされ、鼻をほじくりたくても手が届かないというもどかしい状態。それでも美しきかな麗しの姫。この拘束椅子、姫の麗しの怪力を使ってしても壊れない特殊合金のオートクチュールの一品である。(一口メモ:姫の部屋も同じ素材を使用)
「ノンノンノン。ダディの愛を分かっておくれ。毎日、あんなむさ苦しい部屋でちまちまやってもトゥルーラヴは掴めないと思って、今日はダディが魅力的なメンズを選んだんだ。ロマンティックなお船の上でトゥルーラヴを探しておくれ」
簡単に言うとぐずってないで親の選抜した結婚相手候補の中から決めなさい、ということである。
「ダディ、コレきつくて痛いの。お願い外して」
ウガァーーーーーーーーードンドンドンキーガンガンプシュー。
ゥゥゥゥゥ作者が発狂して物に当り散らして落ち着かなければならないほどの甘えた声で姫は嘆願しています。これが百発百二十中、男ならいちころの伝家の宝刀です。しかし唯一の例外もあります。
「そう何度も同じ手に何度も引っかかるダディではないぞ。外してやる訳にはいかないのだ」
そう虚勢を張ってもダディの手はピクピク震えています。近親者でもここまでやれると伝家の宝刀の影響力が恐ろしいほど実証されます。
ダディは姫をそのままに、乗船者に挨拶ということで部屋を後にしていきました。部屋に残されたのは拘束された姫と3人の従者のみ。
姫はすぐさま脱出方法を練ります。拘束椅子は手首と足首にかんぬき状の鍵、合金配合の切れないベルトがあるのみ。ベルトには鍵がなく、片手さえ自由になればすぐに逃げ出せる簡単な造りだったりします。
確実な方法だと、伝家の宝刀を使えば確実なのですがあいにく従者は3人とも女性です。女性には効果がないわけではないのですが、「何となくやりたくない」との理由で没。
ここで3人の従者の説明を。美しさに関しては3人とも姫とは雲泥万里ですが、決して不細工な訳ではありません。世間一般から言わせれば激マブの部類に入るのですが、比べる対象があまりにも異常なだけなのです。
「ホさん、首の後ろがかゆいんだけど…」
ホと呼ばれた従者が怪しみながらもやってきます。姫の麗しの脱出作戦の開始です。
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