ホームズとトルコ風呂
なんともお間抜けなタイトルだが,この話は有名だと思うので,一応ここでも触れておく.
なんのことはない,ホームズ小説の中に2回トルコ風呂が出てくるが,一回目は「何であんなとこ行くんだ」とワトソンをこき下ろし,ところが2度目に出てくるときはワトソンと2人でトルコ風呂を楽しんでいる,というくだりになっているので,いつトルコ風呂が好きになったのだ?というわけ.
「最後の挨拶」より「フランシス・カーファクス姫の失踪」
「何だってまた,だるくなるうえに高価なトルコ風呂なんかへいったんだ?イギリスふうのにすれば,からだが引きしまって元気が出るのに!」
(ちなみに,この小説は年号に関する記述はない.)
「事件簿」より「高名な依頼人」
...ホームズも私も,トルコ風呂ときたら目のないほうだった.風呂から上がって,休憩室で汗の引く間,快い疲労のうちにぐったりしてタバコをやっているときは,彼もいくらか口が軽く,よほど人間味を帯びてくるのだった.
(こちらは日付が書いてあり,1902年9月3日となっている.)
もっとも,ホームズは自分の健康に関してはわがままを通すものの,ワトソンの医者としての忠告には時々耳を傾けるようだから,ワトソンに無理やり連れて行かれて,それでハマったと言えなくもない.もっとも,上の言い方は明らかに「トルコ風呂へ(少なくとも)一回行ってみたが気に入らなかった.」という言い方であり,ワトソンが連れて行っても,急に気に入るとはとても思えないのだ.
モドル