松谷みよ子の部屋
おときときつねと栗の花
松谷みよ子 著
西山三郎 絵
偕成社
書籍の紹介
わたしが小説を書きたいと思ったきっかけの作品であり、
松谷みよこの「私の遠野物語」でもあるこの作品 、わたしの大好きな作品です。
遠野物語のように地方に伝わるおどろおどろしいお話を題材にしていながらも 、
おときというひとりの子守の少女を主人公にすることで 、
とてもファンタジックなものになっています。
一章ごとに完結しているので、とても読みやすいと思います。
「矢車草の畑にいるよ」や「いそどんとオコゲという子猫」なんかは何度読み返しても、
ぼろぼろと泣いてしまうのです。
時代はほんの一昔前のことなのに、「死」というものが、なんとすぐ近くにあったのか、
なんと生きていくことが難しかったのか・・・
だからこそ、みな懸命に生き、「生」に執着したのだ・・と思わされるのです。
現代社会は、生きていくことが容易でありすぎるのでしょうか
生きることに対して、「生」対してあまりにも執着がなさすぎる、
松谷みよ子を読むといつもそう感じてしまいます。 (も)
ちょっと恐いお話しがずーっと書いてあったにもかかわらず、
今はおばあさんになっているのだろう 、おときさんの語り口調で、
ずいぶんと違う雰囲気になるんだなあ。と 、恐いというよりは不思議なお話しというように読めました。
でも、最後の 「死人水」は少しぶるぶるっときました。 (い)
ふたりのイーダ
松谷みよ子 著
司 修 絵
偕成社
書籍の紹介
映画化の紹介
舞台の紹介
私の場合は、松谷みよ子の作る独特の世界に酔いしれながら読んでいます 。
イナイ・イナイとヨチヨチ歩きながらイスが誰かを探している・・・
それだけでなぜか切なくなります 。
松谷みよ子は、各地方の民話の採集を行いながら、「わたしの遠野物語」を書きたいと考えた人です 。
彼女は、各地に伝わるおどろおどとしい怖い話を聞き集めているうちに、人の生に対する執着や、
生きていくことの辛さ悲しさなどを深く深く心に刻んで来られたのでしょう 。
そんな松谷みよ子の作品が、とても好きです。 (も)
松谷みよこが民話などの研究をしていたことなどを知ったうえで読むのは、
また、深く読めたような気がします。
『イーダちゃんが、明日と言ったら明日なんだ。今日じゃない』というのは、
「なるほどー」でしたね。
私の娘もちょうどイーダちゃんと同じくらいで、頭を洗うのも嫌がったりするんです。
自分の娘と少し重ねて読んでしまいました。 (い)
死の国からのバトン
松谷みよ子 著
司 修 絵
偕成社
書籍の紹介
今まで読んだ松谷みよ子の本とは違って、
ぞーっとするところがなかったので安心して読めました。
「こんどはおまえの番だ」という違う怖さはありましたが。
直樹が言ったように、遊んでいる子供達を見ていると(想像で)、
今の子供達より幸せなのではないかという気持ちになってきて、
いっしょに最後しかられたような気がしました。
直七にしても他の人達にしても、恨みのようなものは感じられず、潔くみえるのは、
現実を知っていて、生きることに対する心構えが違うためなのかもしれません。
でも自分が年をとって亡くなった後まで、
じいさん(旦那さん)と一緒に、あんときはつらい目にあったなあ、
なんて話すのは、ちょっと勘弁してもらいたいなあ、
と思うのは私だけでしょうか(笑)(い)
夢中になって読んじゃいましたね。
そして、松谷みよ子という人が巨人であることには、変わりないですねえ。
やっぱり、すごい人です。
本に夢中になって、電車を一駅乗り越しちゃいました。ははは。(す)
屋根裏部屋の秘密
松谷みよ子 著
司 修 絵
偕成社
書籍の紹介
この話しは旧日本軍の731部隊の話だったので 、
なんと小学生がこの話を読むのか! と大変驚きました。
読み終えて、少し興奮したのと恐かったので眠れなくなりました。 (い)
龍の子太郎
松谷みよ子 著
安野光雅 レイアウト
久米宏一 装本・さしえ
講談社
書籍の紹介
映画化の紹介
「龍の小太郎」は子供の頃(と言っても中学生になってからも)何度も読みました。
中学生になっても読んでいると、本の表紙に「小学校高学年用」とか書いてあって、
「俺は幼稚なんだなあ」と思っていましたが、
先日、もう十分大人になってから読んでも、やっぱり面白くて、
こりゃ、一生幼稚なままだわ、と思ったものでした。 (す)
龍の子太郎」は今よんでも面白いには、私も同様です。
やっぱりわたしも幼稚なのでしょうか?
そして何度よんでも、太郎が赤ちゃんの時にしゃぶっていた、
おかあさんの目玉と、テングのお酒がおいしそうなのです(笑)(も)
いつぞやもこの話は出ましたよね。
他にも、お母さんが龍になってしまう原因となった岩魚の塩焼きはもちろん、
太郎がお母さん龍に会う旅の途中でご馳走になる握り飯とか、おいしそうなものがいっぱい出てきますね。
私のイメージだと、天狗のお酒は清酒で、あの目玉は千歳飴の味なんですけど、
いやいや、天狗のお酒は濁り酒に決まっとる、という説もあり、
こういうのは、ほんとに面白いです。 (す)
ほんとですよね、同じ様においしそうと思うのに、清酒だ!いや、濁り酒だ!なんて、本当に面白い。
でも、わたしは最近、このお酒はきっと養老の滝のお酒だろうと、推察しています。
で、わたしの「養老の滝」のイメージは透き通っているのですよね。
となると私の中でも、やはりこの酒は、清酒なのです。 (も)
わたしのいもうと
松谷みよ子 著
味戸ケイコ 絵
偕成社
書籍の紹介
先日この本を改めて読み返してみたら、
むずむずと怒りが湧き上がってきました。
それは、「いもうと」をいじめた子供たちに対してだけではない、
なんというか、(自分も含めた)人間全体に対する怒りのような感じでした。
こういう感情を喚起できる松谷みよ子はやっぱりすごいのだな、
と思います。(す)
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