著作・竹本啓太
小学生編
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初めて学校へ行く事が嫌になったのは小学二年生のときでした。 親や先生に説得される内に、何か悪い事をしているという思いにな り、一ヶ月ほど休みましたがまた行くようになりました。その後 は、時々休みながらもなんとか通っていました。 五年生になると再び休み始めました。学校へ行かない事に罪悪感 を感じ、とても不安になりました。それでも学校に行くことがどう しても嫌だったので、とりあえず家にいるという感じでした。僕が かたくなに行く事を拒むので母親は困り果てていました。どうする つもりなのか何度も聞いてきましたが僕はその質問には答えず、た だ下を向き無言でその場に座りこんでいました。それは毎朝繰り返 され、その時間が過ぎるまでそうやってやり過ごしていました。親 もそういうことならと、やむなく行かないことは了承しました。 理由はいろいろあるのだけれど疲れていたのだと思います、学校 に対する疑問も多かったし。それからは人目を気にして外に出ない 日々が続きました。 学校には行かないけれど勉強は将来の為に必要だと思い、自分で 時間割りを決めてやりましたが長続きしませんでした。家にいる限 り絶対にやらなければならないということはないので、どうしても 楽な事やしたい事をするようになりました。マンガを読んだりテレ ビゲームをすることが1日の大半をしめていました。これではイケ ないと机に向かうこともありましたが、途切れ途切れでしかもあま りはかどりませんでした。この頃から学校に行かない事は、もう しょうがないことと諦め始めるようになりました。 以前のように友達と遊ぶようになってからはテレビゲームやサッ カーをしたりと、楽しく過ごすようになりました。いつも決まった メンバーの近所の友達とは、昔からよく一緒にいたこともあってそ れほど抵抗感もなく、ごく普通の友達関係でした。しかし、学校が 休みの日にしか友達には会えないので、遊ぶのは条件付きです。そ れでも学校へ行くのは嫌で、友達に誘われて行ってみたこともあっ たのですが、続きませんでした。友達と遊べない平日は、ひとりで ゲームをしたりマンガを読んでいました。 それから数カ月経ってからまた将来に不安を抱き、学校へ行くこ とを決意して久しぶりに行くと、強い違和感を感じた。長く独りで 家に居る生活をしていた僕は、その環境に慣れてしまい、学校の人 の多さや騒々しさに驚きました。そして、今まで家族や数人の友達 としか会わない日々が続いたので、初めて会う人、特に大人や異性 に対してどう接したらいいのかわからなくて、とても恐怖でした。 そいうものは出来るだけ避けたかったので、また独りの生活に戻り ました。その頃から自分は、他の人とは違うんだということを意識 し始め、独りの世界に引きこもって自分だけの世界ができていきま した。 |