約束



駅から歩いて5分の

小さな公園の昼下がり

その中に大きな木が

真ん中に生えているの


「ここでキスをしたら、二人は別れる」

そんな嫌な伝説にも

私たちには全く関係ないね


その木の下で「キスしよ」

それが二人で決めた別れのサイン

「そうなっても、俺は嫌と言うよ」

あなたはそう呟いてくれた約束



突然二人の中に入っていった

私の中学時代の友達

純情で奥ゆかしくて

私にはないものだった


彼がその子を助けた、そんな些細な事で

ひそやかに芽生えた恋心

私の知らない二人の世界


止めるなら早いうちが良かった

初めの段階で許した私がバカだった

不安に襲われて涙が止まらない夜

糸がぷっつりきれそうな、頼りない約束



駅から歩いて5分の

小さな公園の昼下がり

大きな木の下で

「キスしよ」と呟いた


彼の言葉が聞こえない 風の音だけが響く

分かっていたはずなのに

体が震えてとまらない


彼女の顔が頭をよぎる

彼女みたいになりたいと思ってた私

声の震えたあなたの「ゴメン」の一言

切れて遠くへ離れていった 戻らない約束



どうしてよ こんな答え

期待していた訳じゃない

「嫌だよ」と 言ってくれると

強く約束してくれたじゃない

愛してる 今でも

でも もう戻ってきてはくれないんだね


今でも耳に残る約束





ちづぽえむ入口へ


TOPへ