なめ茸の恐怖


1997年 8月 29日

これは夏の暑い時の話…私が一人暮らししている時に借りていたマンションは夏かなり暑い。
しかも部屋の中は外より暑い。部屋の中で扇風機をかけるよりは、部屋の外から
部屋の中に扇風機をかけた方が涼しかったのだ。これが予備知識である。

 ある夏の夜。私はせっせと晩御飯を作っていた。作ると言っても、暖めるだけのレトルト食品である。
今日は好きな「なめ茸」を買ってきた。そう、ご飯と一緒に食べるなめ茸は最高
である。その日は無事なめ茸を食べ、幸せなうちに終った。

 次の日。会社から帰ってくると、冷蔵庫になおしたと思ったなめ茸のびんがテーブル
の上に出ているではないか!
不覚な事をしたものだ。まぁ今日も暑かったけど大丈夫だろう、
と思い、また晩御飯の準備に取り掛かった。

 そして、ついに晩御飯が出来上がり、食べようと思って「なめ茸」のびんを開けた瞬間。
「ぼっ!」
と言う音と共にビンの中から煙が出てきた。例えるなら理科の実験で水素を
燃やして「ぽっ!」と言った感じ
と言えば解って頂けるだろうか?一瞬なにが起ったかもちろん
解るすべもない。

 一瞬の記憶を喪失した後、再びビンの蓋を締めて「見なかった事、見なかった事」と自分に
言い聞かせ、なめ茸のビンを封印して、闇に葬り去ったのでした。


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